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所謂次世代兵器として各国が積極的に開発を続けているのは極超音速ミサイルです。これに関して先月末にワシントンで開かれた会議でロッキード・マーティン製のトレーラー移動式長距離極超音速兵器が発表されたと報じられています。

中国メディア『環球網』はアメリカの軍事系ニュースサイトが報じた内容として2月27月にワシントン州レイバーンビルで開催された米国下院軍事中核会議の朝食会で「Long Range Hypersonic Weapon」(LRHW)という長距離極超音速兵器が初めて公となったと発表しています。

美陆军高超音速导弹模型意外流出 号称几分钟就能打遍全球

昨年アメリカ陸軍が極超音速兵器開発として、ダイナティクスとロッキード・マーティンの2社が契約しており、今回公開されたのはF-22などを開発したことでおなじみの航空宇宙、そして軍需大手のロッキード・マーティンです。

アメリカでは2023年までに初期の長距離極超音速兵器の開発を目指しており、報告書によると性能としては発射後ミサイルは大気圏と宇宙の境目(一般的に高度70~100km)まで上昇するとしています。その後の軌道は通常の弾道ミサイルは更に上昇し宇宙空間に達するものの極超音速兵器は大気圏内を高速で滑空することで敵に打撃を与えます。大気圏内を飛行することで宇宙空間では難しい機動飛行をすることができることがこの手の極超音速兵器の特徴となっています。
この点には記事でも記載されており、極超音速兵器は高速飛行能力、強力な機動、高い命中力、そして戦場での生存性(迎撃されにくいこと)を挙げており、発射から数分でターゲットを破壊することができるとしています。

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こちらが公開されたロッキード・マーティン製の極超音速兵器モデルです。兵器はトレーラーにより運ばれるトレーラー移動式が用いられており、ミサイルは2発。ミサイル本体は少なくとも2段式でミサイルはフェアリングに包まれていることから打ち上げ高度はフェアリングが分離されるような100km程度の高度になるのではないかと考えられます。
具体的な射程などは明らかになっていないのですが、最低でも数千kmはあると考えられます。