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新型コロナウイルスの流行により、特に海外旅行などが事実上不可能になっていることもあり閑散となっている空港。これは韓国でも同様なのですが、なんと不法滞在者が韓国から出国しようと列をなしていると報じられています。

韓国メディア『毎日経済』によると新型コロナウイルスの直撃を受けた仁川空港の利用客減少が続いているものの、このような状況にも空港出入国当局のオフィス前だけ不法滞在者らで大変な混雑となっていると報じてます。

코로나19 사태에 공항 `텅텅`…한국 떠나는 불법체류자 긴 줄만 - 매일경제

記事によると、仁川国際空港公社の発表として3月5日の空港利用客は3万246人(出国1万6654人、入国1万3592人)と集計されたとしています。これは昨年の同じ日(17万7000人)の6分の1の水準にまで落ち込んでいるといいます。その理由は日本を含め複数の国が韓国人の入国制限措置を実施しているためであり、仁川空港利用客が今後2万人台に落ちる可能性も考えられるとし、仮にそのような事態になれば仁川空港が開港以来初の出来事になるとしています。

現在仁川空港は駐車場やターミナルの入り口を除けば実質空の状態に等しいとしているものの、第一ターミナルと第二ターミナルのそれぞれ1箇所設けられている法務部出入国サービスセンター前だけは足の踏み場もないほど混雑しているといいます。


記事によると、第二ターミナルの出国出入国サービスセンター前には100mを超える行列ができており、ゴーグル、マスクなどで完全武装した人もいたといいます。また空港ではしゃぐ人間もいたといい警備員に制止される人も目立ったといいます。明らかに不審なのですがいったいどのような人なのでしょうか。

記事では出入国外国人庁事務所で事前に自主出国申告し空港から出国直前の最終申告を受けるために待機している人々だとしてます。実はこの中には相当数の不法滞在者がいるといい、出入国当局の関係者によると、列をなしていた人たちのほとんどが国内で不法滞在していた外国人だと指摘しています。

不法滞在者=犯罪者ということになるのですが、当局によると出国する理由については新型コロナウイルスの感染を心配して去る人以外も、国内の感染拡大により企業活動が自粛されており仕事を失い金儲ができなくなった不法滞在者が帰国していると分析しているとのことです。

韓国当局の発表によると2018年における不法滞在外国人は約20万人に達していると報じられています。