image_16

新型コロナウイルスの対策について経済対策や感染拡大対策にしても世界とは若干異なる対応を取っているのは日本です。一方で日本も遅れながら感染拡大が発生することはほぼ間違いないと多くの人が予想しているのですが、これに関してiPS細胞でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授がドライブスルー式の検査を導入するなど5つの提言を発表しています。

現在アクセスが集中し非常に繋がりにくい状態になっているのですが、山中教授は5つの提言として今回の新型コロナウイルスに関して日本国内では海外と同じ用に強力かつ早急の対策を行うべきだと主張しています。

以下の内容は要約したものを掲載しており正しい表現や解釈は山中教授の提言を直接目を通してください。


まず提言1として『今すぐ強力な対策を開始する』と主張しています。要約すると
  • 世界情勢から日本だけ感染拡大が発生しないと考える理由がない
  • 日本では既に急速な感染拡大が始まっていると考えるべき
  • 感染拡大は収束まで約3ヶ月かかる
  • 大都市では今すぐに強力な対策を講じるべきだ
提言2では感染者の受け入れをこのように主張しています。要点はそのまま引用しています。

無症状や軽症の感染者専用施設の設置を 
  • 省令等により、無症状や軽症の感染者は、病院でなく専用施設で経過観察できるようにする 
  • 予約が激減しているホテルや企業の宿泊付き研修施設を活用 
  • ジムなども利用可能としストレス軽減 
  • 管理業務は、感染しても重症化リスクの低い方に十分な感染防御の上でお願いする 
  • 無症状者の自治的活動や、感染後に回復した方の活用も検討 
  • 医師が常駐し、急激な重症化に備える 
  • 風評被害の対策を国と自治体がしっかり行う 
重症者、重篤者に対する医療体制の充実 
  • 感染病床の増床 
  • 人工呼吸器の増産、自治体をこえた柔軟な利用 
  • ローテンションなど、医療従事者の過重労働の軽減 
  • 医療機関による役割分担体制の整備 
  • 医療従事者の感染症対策に関する教育 
  • 緊急性の低い、他疾患に対する処置や手術の延期 
続いて提言3として徹底的な検査として(提言2の実行が前提)としたうえでこのように主張しています。
  • 日本は無症状や軽症者の急増による医療崩壊を恐れPCR検査を限定的にしか行っていない
  • 医療崩壊は提言2を実行すれば回避可能だ
  • 現在の医療体制が続けば医療従事者への二次感染が急増し、逆に医療崩壊が起こる
  • ドライブスルー検査を導入し今よりも10倍、20倍の検査体制を敷くべきだ
  • 中国や韓国にできて日本ができないはずがない
提言4では国民への協力要請と適切な補償 として
  • 短期間の自粛要請の連発は国民が疲弊する。仮に自粛要請を解いたとしても第2波の感染拡大が広まる
  • ワクチンや治療薬が開発されるまで対策を続けなければならない。
  • その間の事業主の補償、従業員の給与、再開時の雇用の保証は国と自治体が責任を持つべきだ
  • 国民に対して長期戦への対応協力を要請するべきだ
提言5では人類が新型コロナウイルスに対して決定打となるワクチンと治療薬の開発についてこのようなことを主張しています。
  • ワクチンの開発は1年は要する
  • アビガンなどの既存薬は副作用の問題がある
  • 海外でワクチンや治療薬が開発されても日本への供給は後回しになったり高額になる
  • 産官学が協力し、国産のワクチンと治療薬の開発に全力で取り組むべきだ

以上が5つの提言です。
個人的に気になったのは韓国のようなドライブスルー式の検査体制を敷くべきだというものです。これに関しては既に欧米各国が導入しているものであり、ドライブスルーの有無に関係なく少なくとも検査するにあたっては日本よりもハードルは低いと考えられます。
何れにしても検査をしてもしなくても新型コロナウイルスに感染した場合の結果に差はありません。問題は検査せずに自分が感染していることすら自覚せず歩き回り、他人を感染させるという最悪な事態が各地で蔓延することにあると考えられます。