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アメリカの民間企業、ヴァージングループのヴァージン・オービットが目指す旅客を用いたロケットの打ち上げ構想に関して、先日試験打ち上げ前の最終的なテスト飛行試験が終了したと報じられています。

スペース.comによると現地時間4月12日、南カリフォル州の砂漠上空でヴァージン・オービットが運用を目指す空中発射ロケット母機『コズミックガール』にロケット『ランチャーワン』を搭載した状態で初打ち上げ前の最終的な飛行試験が実施され成功したと報じています。

Virgin Orbit aces final test flight before first launch (photos) | Space

記事によると12日行われた試験は一連の開発を締めくくるもので、昨年に続き模擬燃料として水を充填したランチャーワンを機体に搭載し離陸。上空では実際の打ち上げ姿勢で飛行するなど、打ち上げに向けたほぼ完全となる試験が行われたとしています。


こちらが12日に撮影された母機コズミックガールとミサイルのように搭載されたランチャーワンです。搭載されるロケット『ランチャーワン』は過去に報じられていな内容として、コズミックガールにより高度約12kmまで運ばれ機首を25度ほど上げた状態でランチャーワンを切り離します。ランチャーワンは切り離しから約4秒後にロケットエンジンを燃焼を開始し高度を上げ宇宙を目指します。

▼母機コズミックガールとランチャーワン。母機は旅客機エンジンの輸送用に開発された機体を改造したもの。
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1回あたりの打ち上げコストは1000万~1200万ドル(約11~13億円)で、この手のロケットとしては非常に安価になっています。ランチャーワン打ち上げ能力は高度500kmの太陽同期軌道に300kgです。比較としてJAXAの強化型イプシロン(1機あたり45億円)は高度500kmの太陽同機軌道に590kgの打ち上げの能力があるものの1機あたり45億円と高額です。

当初ランチャーワンの打ち上げは2019年末にも実施されるのではないかと噂されていたものの、現在も打ち上げは行われていません。現時点でいつまでの初打ち上げを実施するのかは発表はされておらず、新型コロナウイルスの流行もあり少なくとも今年中には何らかの動きがあると考えられます。

母機コズミックガールおよびランチャーワンに関しては日本の大分県がアジア圏で初めて機体の運用に向けた宇宙基地として契約を結ぶことに成功しており、近い将来日本でもこの機体を目にすることができる可能性があります。
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