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軍用機が誤って機銃やミサイルを発射してしまうという事故は極めて稀ながら発生しているのですが、海外メディアによると先日チャド空軍のSu-25 フロッグフットから空対地ミサイルが誤って発射される事故があったと報じられています。

軍事系ニュースサイト『The Aviationist』によると、事故があったのは現地時間17日、映像では午前11時13分頃、チャド共和国にあるAérienneKossei NDjamenaという空軍基地で、当時Su-25フロッグフット 攻撃機から誤ってミサイルが発射され大統領警備副司令官であるマハマタ・サラハ・ブラヒマ氏の自宅に命中し大人と子供4人が死亡し2人が死亡する事故となったと報じています。

Watch: Rocket Accidentally Fired by Chadian Air Force Su-25 Frogfoot Nearly Hits French C-130H at NDjamena Airport – The Aviationist



こちらが実際の映像です。画面の奥に事故機となったSu-25が駐機しています。機体のコックピットは開いているのですが、パイロットや整備士が搭乗していたのかは確認できません。また周囲に人がいることから何らかの点検や整備が行われていたように考えられます。

発射されたさミサイルについては空対地ミサイルと考えられるのですが、正面に止まっていたトラックの荷台部分のカバーを貫通し大きく進路を変更しながら画面左側に飛翔していきます。手前に駐機しているのはフランス空軍の輸送機C-130Hとのこと。

この手の軍用機による誤射については2016年にノルウェー空軍のF-16が訓練中に機関砲を誤射し管制塔に命中した事故が発生しています。またロシアでは2017年に軍事演習中に攻撃ヘリが誤って複数のロケットを発射し付近にいた民間人を負傷させる事故などが発生しています。
もちろん日本国内でもこの手の誤射は発生しており、1995年に空中戦の訓練中に誤って空対空ミサイルを発射してしまいF-15戦闘機を撃墜する事故が発生。翌年1996年には海上自衛隊の護衛艦が誤って米空軍機を撃墜してしまう事故も発生しています。