新型コロナウイルス_1

東京新宿区にある慶応大病院によると、同病院が様々な病気等で入院を予定している人に対して個別に新型コロナウイルスの検査を行ったところ実に6%の人が新型コロナに感染していたことが分かったと発表しています。

国内の複数メディアによると、慶応大病院は3月下旬に院内感染が起きたことを機に感染対策を強化する目的で、入院を予定している67人に対して新型コロナウイルスのPCR検査を行ったところ、うち4人、97%が新型コロナウイルスに感染していたことが分かったとしています。

新型コロナ以外の患者6%陽性 地域の状況反映か 慶応大学病院 | NHKニュース

記事によるとこの4人は新型コロナウイルスに感染している自覚がない無症状の感染者だったとしています。また入院を予定している67人については新型コロナウイルス以外で入院を予定している人だとしており、具体的には手術や出産などが理由で入院する人だとしています。

PCR検査が実施されたのは4月6日以降だったとしており、当該調査は4月13~19日間のデータだとしています。

海外では交通事故で入院した人をレントゲン撮影したところ肺炎がみつかりその後新型コロナウイルスに感染していたことが分かった例が報告されており、アメリカの病院でも同じような調査を行ったところ13%が感染していたという報告された結果があると言われています。


問題となるのはこの6%という数値です。被験者がどのような経緯で入院する予定になったのか、例えば他の病院から転院する形で入院する予定だったのか、過去にどのような生活をしていたのかが不明であるため、現在日本の全人口のうち6%が既に感染しているというのは認識には至らないと考えられます。
ただ、『妊婦や手術等で入院が必要な人』とすると一般人のように外に出歩く機会も多くはないと感がられ、そのような状態の人から多く見つかったとなればこの数は今後、相当大きな数になる可能性があります。

何れにしても、現在保健所が絞りに絞って行っているPCR検査では明らかになっていない無症状の新型コロナウイルス感染者が現時点で多数いることは間違いないことを示唆しています。したがって、保健所が行っている検査は当然として連日報じられている新型コロナウイルスの感染者数もまったく当てにならないということになります。
ちなみに東京都民の0.5%の人が新型コロナウイルス感染していた場合、4万6000人という数になります。