新型コロナウイルス_1

国内外の複数メディアによると、ニューヨーク州で実施されてる大規模な新型コロナウイルスの抗体検査の結果、爆発的な感染拡大が発生したニューヨーク市内では既に約25%、4人に1人が感染していたことを示すデータが得られたと報じられています。

米ブルームバーグによると現在アメリカで実施されている大規模な新型コロナウイルスの抗体検査に関してニューヨーク州では7500人の検査結果として、うち14.9%が陽性反応を示していたことが分かったと報じています。その中でもニューヨーク市だけの結果としては24.7%、実に4人に1人近くが既に感染していたことを示す結果が得られています。

New York May Reopen Some Parts in May; N.J. Says Not so Fast (1)

ニューヨーク州では今月23日、3000人分のデータとして州全体では13.9%、ニューヨーク市内では21.2%が抗体検査で陽性だったことが明らかになっていました。したがって過去の暫定的な発表よりも州全体では約1%、市内では3.5%ほど高くなっています。

したがって、あくまで換算という数値になるもののニューヨーク州だけで既に290万人が感染していたということが考えられる結果になります。『290万人』という数値については全世界で確認されている感染者数が約300万人ということを考えると、既に世界中では桁違いの感染者を出しており特に重い症状もでることなく自然治癒していた人が大勢いる可能性も考えられます。


ニューヨーク州内ではPCR検査で29万2000人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かっています。その上で抗体検査結果からの推定値として、PCR検査等で確認されている感染者よりも10倍多く感染者が存在している可能性があります。

そして致死率です。ニューヨーク州では新型コロナウイルスに感染したことによる死者数は1万7000人です。従って致死率は17000÷292000=0.058(5.8%)となるのですが、仮に290万人という感染者だった場合、0.58%という数値になります。もちろん死者数も新型コロナウイルスの感染によるものをすべて確認しきれていない可能性があるのですが、あくまで数値上としては既存のインフルエンザの場合致死率は0.1%程度とされており単純計算で新型コロナウイルスは5倍から6倍程度ほど致死率が高くなっている可能性があります。
この致死率については、インフルエンザにはタミフルやワクチンが存在していることも考慮すると実際のところはインフルエンザも新型コロナウイルスも致死率は大差はない可能性も考えられます。