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新型コロナウイルスについては従来、特に高齢者そして高血圧や糖尿病等の基礎疾患を患う方が重症化したり死亡する確率が高くなると言われています。一方で、ここ最近欧州では高熱や炎症、リンパ腫の腫れなど新型コロナウイルスが原因ではないかと考えられる奇病が増えていると報じられています。

国内外の複数メディアによると、確認されているだけでイギリス、スペイン、イタリアなど欧州各国で新型コロナウイルスと関連性があると考えられる症状が子供にあらわれていると報じています。

英、子供が炎症で死亡 川崎病と似た症状も、新型コロナウイルスとの関連調査へ | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
英国で子どもの奇病続出、新型コロナと関連か-Chosun online 朝鮮日報
[국제]유럽서 '어린이 괴질' 속출...코로나19 관련성 의심 | YTN

記事によると、この病気は特に健康に問題が無かった子どもたちが比較的珍しいという炎症を見せ入院したり、場合によっては死亡するケースがあるというものです。症状を患う子供についてはPCR検査を行った結果、新型コロナ陽性の子供と陰性の子供がおり、現時点でウイルスと関連性が疑われているだけで詳しく分かっていないといいます。

イギリス当局によると現時点で20人未満の子供が発症しているといい、うち10人の子供は集中治療室で治療を受けており一部は自己呼吸が不可能なほどの状態が重いとしています。患者の症状として共通していることは発疹や呼吸困難、発熱、低血圧などの症状が複数同時に現れ、かつ重度の痛みを伴うとしています。このような病気に近いものとしてはトキシックショック症候群(TSS)川崎病がそれにあたるとのこと。


トキシックショック症候群は黄色ブドウ球菌の産生する毒素が原因で起きる急性疾患で、川崎病は日本の川崎博士が発表した手足の指先から皮膚がむける症状を伴う子供の急性熱性皮膚粘膜りんぱ腺症候群です。特に川崎病については5歳未満の幼児に多く、発熱、発疹、リンパ節の腫れの症状がでることで深刻な場合は冠動脈の炎症を起こすとしています。何れにしても珍しい病気だとしています。

謎の症状を示している子供は川崎病などと似ているとしているだけで、現時点で何が原因になっているのかは症例も少なく事態が把握できていないとし警戒が必要だと述べているとのこと。イギリスでは既に死亡している子供もでているといい死亡した何人かの子どもには既往症がなかったとのことです。

通常コロナウイルスについては変異しやすい種とされており、現在ヨーロッパで流行している個体が既に変異しており子供に対して症状を示している可能性が伺えます。また一部の専門家は「川崎病の患者が新型コロナウイルスに感染して合併症を起こしている可能性がある」という所見を出しているとしています。