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新型コロナウイルスを患い入院するとなると日本ではそのすべての治療費は公費負担となり、私達がお金を支払うことは無いとされています。しかし、治療にはお金がかかることは間違いはないのですが、実際はどのくらいの費用がかかっているのか、医療システムが似た韓国の例を紹介していきます。

韓国メディア中央日報によると今月7日、国民健康保険公団は新型コロナウイルス患者における診療費推定結果を公開しました。これはソウル大学などの大学病院、そして国立中央病院やなど総合病院で3月中旬時点で治療を受けて退院した人の平均を軽症・中症・重症で分け、それぞれの平均治療費を推定しました。

코로나 치료비, 경증도 500만원···에크모 쓰면 최대 7000만원 - 중앙일보

まず人工呼吸器などを装着しない軽症者については一般病室や生活治療施設に留まるとしており、費用の大半が病室料と診察料だとしています。その結果、総合病院で入院した場合の費用は1日あたり26万ウォン(2万2000円)、それ以外の病院では18万ウォン(約1万5000円)程度で、平均入院期間が18.4日だったので単純計算すると…

総合病院…41万7000円(平均478万ウォン)
それ以外の病院…28万9000円(最低で331万ウォン)
ただし、陰圧室という特殊な病室だった場合は18.4日の入院では105万円ほどの費用になるとのこと。



重症となった場合、人工呼吸器や人工心肺(ECOM)など専門性の高い機器を使用する必要があり費用も高額になります。現在、重傷者における平均入院期間については明らかになっていないらしく、あくまでMERSでは77日前後入院していた例から当てはめた場合として、

(重傷者の)入院費と診察料…384万円(4400万ウォン)
更に、人口呼吸器(約19万円)、人工透析(約64万円)、人工心肺(94万円)が必要で5500万ウォン~7000万ウォン(約480万円~611万円)程度と予想されるとしています。


韓国で新型コロナウイルスに感染し入院となった場合、法律に基づき費用は全額政府からの支援となるとし健康保険公団が8割、残り2割が国と地方自治体が共同で負担することになっています。

韓国では軽症者も施設の入院となっているのか、自宅療養などの計算がどうなっているのかは不明なのですが、韓国内の1万1000人における合計の費用は日本円で約79億円~86億円と想定されるとしています。