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遠距離から敵艦を撃沈すること目的として運用されている艦対艦ミサイル。これに関して先日イラン海軍が実弾演習を行っていたところ、誤って自軍艦に命中し乗員19人が死亡する事故があったと報じられています。(画像は参考資料)

韓国メディア『ニューシス』によると11日午前0時、イラン海軍がオマーン湾で付近で海軍の実弾演習を行ったところ誤って発射されたミサイルが自軍艦に命中し乗員19人死亡、15人が負傷する事故があったと伝えています。

이란 군함, 자국 군이 쏜 미사일 맞아...19명 사망·15명 부상 :: 공감언론 뉴시스통신사 ::

記事によると、イラン海軍は当時アラビア海北部のオマーン湾付近で海軍訓練を実施していたといい、モッジ級フリゲート艦「ジャマラン」が放った対艦ミサイルが全長47メートルのヘンディジャン級後方支援艦「コナラク」に命中したといいます。

▼曳航されるヘンディジャン級後方支援艦
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事故の原因について現在報じられていることは、演習に用いる対艦ミサイルの標的をヘンディジャン級後方支援艦が移動していたとい、事故発生当時にこの標的とヘンディジャン級後方支援艦の距離が十分に保たれていなかったといいます。
結果、ミサイルが目標を見誤ったのか、それともミサイルを放ったフリゲート艦「ジャマラン」が誤ってターゲットを設定したことが原因なのかは不明なのですが、結果的に自軍艦にミサイルが命中したといいます。

イラン軍の発表では「標的と後方支援艦の距離が近かったことが原因だ」という趣旨の説明しており、何れにしてもあってはならない事故になったことは間違いありません。

▼ミサイルを放ったモッジ級フリゲート艦
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ミサイルを放ったモッジ級フリゲート艦は2010年に就役したばかりの比較的新しい艦艇で対艦ミサイルとしてC-802艦対艦ミサイルを搭載しています。C-802は中国が開発した『YJ-8』、NATOネーム『サーディン』と呼ばれるもので射程は42km、飛翔速度はマッハ0.9、ミサイル重量は815kg、弾頭重量は165kgです。

▼YJ-8
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