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外国で度々発生する偽酒によるメタノール中毒。飲み物だけに致死量に近い量を飲んでしまい多くの人が亡くなる事件も相次いでいるのですが、なんと海外では市販缶ビールを大量投与することで中毒死を免れた出来事があったと報じられています。

newsweekによると、昨年12月25日ベトナム中部のクアントリ州に暮らす48歳の男性が意識を失った状態で病院に運ばれ、体から基準値の1000倍という数値のメタノールが検出される出来事があったと報じています。この量は命を失うレベルの量だといい医師はある治療を行うことで回復させることに成功したとのことです。

Doctors Saved Man's Life by Pumping 15 Cans of Beer Into His Body

記事によると医師らは直ちに缶ビール3本、約1リットル分を男性の体に投与することを決定し、1時間ごとに繰り返し合計で15缶分の量を大量投与したとのこと。記事によるとこれは口からではなく、輸血という形で行われたと記載されています。
なぜメタノール中毒を酒で中和するようなことができるのか。実は酒に含まれるエタノールはメタノールよりも優先して肝臓で処理されるためだといいます。


具体的には人体に大量のアルコール(エタノール)を含むビールを人体に投与すると有害なメタノールが分解されることにより作られるアセトアルデヒドがギ酸に処理されるプロセスを阻止することができる可能性があるとしています。これは先程も述べたようにメタノールより酒のエタノールが優先して処理されるためです。
ただ、酒のエタノールによる効果はあくまで処理を中止状態にできるだけであり、医師らはこの時間を使って患者の血液の人工透析を開始。有害なメタノールと大量のエタノールの両方を取り除くことができ、結果的に命を救うことができたといいます。

偽酒にいれられるメタノールは人体に入るとアセトアルデヒドがギ酸が作られるものの、この2つの物質は人体に有害であり、結果的にメタノール中毒の典型的な症状である失明や死を招きます。このようなメタノール中毒による死亡事故は毎年世界各地で報告されています。
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