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中国と国境を接し、新型コロナウイルスが既に拡大しているのではないかとされる北朝鮮。一方でWHOの会議で北朝鮮は国内の感染者がゼロと発表しているにも関わらず、自国に対して「制裁解除が必要だ」などと主張していたことが明らかになりました。

韓国メディア聯合ニュースによると、韓国外交部の発表として今月18~19日行われた世界保健総会(WHA)のビデオ会議に参加した北朝鮮。ビデオ会議で発言する場面はあったらしいのですが、一方で北朝鮮は会議で発言していなかった現在新型コロナウイルスに関する文書を提出していたといいます。

북한, WHO 회의서 "코로나19 확산 막으려면 제재 풀어야" | 연합뉴스

記事によると、WHOに公開されている文書として北朝鮮は「私達は韓国のように新型コロナウイルスの確定者が出ていないことを誇りに思っている」と自賛したうえで、その功績は金正恩国務委員長の優れたリーダーシップと無償の医療システムに理由があると主張しました。
また「莫大な経済的損失が出たとしても『人民の生命と安全は何にも変えることができない』というのが金正恩委員長の確固たる決意と意志だ」と強調しました。

現在の新型コロナウイルスに関する世界情勢に関して、「新型コロナウイルスの拡散を防ぐには国家間の強力な連携と相互強力が必要だ」と主張した上で「一方的な経済・金融・貿易の制限、国連憲章やその他の国際法を否定する反人道的な制裁をやめるべきだ」と強く求めていたといいます。

最後に「新型コロナウイルスの災いを政治利用する一部の国家の試みを警戒しなければならない」などと直接言及はしなかったもののアメリカによる中国責任論を非難する主張を続けていたとしています。