image_4

日本国内では新型コロナウイルスの新規感染者が既に数十日出ていない地域があるなど感染拡大は確実に落ち着きを見せています。一方で、夏にかけて各地で開かれる海水浴場についてどのような対応がとられるのでしょうか。現時点で具体的な目処は経っていないと考えられるのですが、参考として韓国の例を紹介していきます。

韓国メディア聯合ニュースによると、韓国で海水浴場を管轄している地方自治体は概ね今年の平常の海開きを前提に設備の整備など準備に費やしていると報じています。

코로나19 속 전국 해수욕장 7월 초 줄줄이 개장…'방역에 성패' | 연합뉴스

記事によると韓国では今年は7月から一斉オープンする見通しがたっているものの新型コロナウイルスの勢いが収まっておらず不安要素も多いとのこと。一方、自治体によると新型コロナの影響で海外旅行が難しくなったことで避暑客が例年よりも多くなると予想しているとのことです。

そのような見通しがある一方で6月にも先行海開きを予定していた海水浴場では次々とオープンが延期されています。理由は政府が海開きに合わせたガイドラインを定めておらず、早期海開きが見合わせられている状況だとしています。

その一つ、釜山市の海水浴場では「新型コロナウイルスが継続中であり早く海開きした場合は大きなクラスターを生む可能性がある」とし早期海開きは見合わせたとのこと。この海水浴場では7月1日の正式オープンを目指し準備を進めているとしています。


具体的にどのような対策をしているのかについては、浜に設置するパラソルを2m以上間隔を開けて設置する他、飲み物の販売所やトイレなどは定期的に消毒する計画とのこと。また新型コロナウイルスの対策は浜だけではなく、周辺の宿泊施設も対策が求められており業者らが自主防疫団を結成し、新型コロナが疑われる患者が発生した場合は迅速な対応体系を構築するとのこと。

韓国最大の離島である最南部の済州市では「海外旅行に行けない観光客が島に多く訪れる可能性が高い」とし「新型コロナウイルスを効率的に管理するため海水浴場協議会など毎日会議を開き対策を講じる」と話しています。

パット読んだ感じでは新型コロナウイルスの感染拡大の対策をしつつ経済活動も行うという印象があり、現時点で海開きを見合わせるという対応は取らない模様です。ただ、新型コロナウイルスについては3密を防ぐことが感染拡大を抑える対策であるため、日本では海水浴場の駐車場の数が減らされたり、入場そのものを制限するなどいつもとは違う海開きとなる可能性が高いと考えられます。