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ヴァージン・グループのヴァージン・オービットによると、現地時間25日ボーイング747を改造した母機から空中発射ロケット『ランチャーワン』を打ち上げたものの間もなくエンジンが停止し打ち上げは失敗したと報じられています。

NASA SpaceFlight.comなど宇宙関連サイトによると、ヴァージン・オービットにより運用を目指す空中発射ロケット『ランチャーワン』についてダミーペイロードを搭載した初号機の初打ち上げが実施されたものの失敗したと報じました。

Virgin Orbit's First Orbital Launch Attempt Terminated Shortly After Release - NASASpaceFlight.com

記事によると、当時母機『コズミックガール』は空中発射ロケット『ランチャーワン』を機外搭載し南カリフォルニア沖サンフランシスコ島南西まで飛行。高度30,000フィート 約9,100mで打ち上げ姿勢に入りました。
コズミックガールは機首を約27度まで上げ高度35,000フィート 約10,600mでランチャーワンを切り離しました。切り離しから約5秒間自由落下し第1段エンジン燃焼開始。宇宙に向けて加速したものの間もなくトラブルが発生しエンジンの燃焼が停止。打ち上げが失敗したとのことです。

記事によると通常であればランチャーワンは約3分間の第1段燃焼を行い、第2段目が点火します。2段目の燃焼途中で衛星を包むフェアリングを分離。その後、地球低軌道にダミーペイロードを投入する予定でした。

現時点でトラブルの原因は明らかになっているかは記載はされていません。一方で次の打ち上げに関しては予定ではNASAと契約し10個の小型人工衛星を投入する予定で、ロケットの量産も始まっており早ければ数週間以内にも2回目の打ち上げが実施される可能性があるとしています。今回の失敗を受けて打ち上げが延期される可能性も高く、次もダミーペイロードを載せてくる可能性も考えられます。

▼ランチャーワン
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ヴァージン・オービットは元々ヴァージン・グループの民間宇宙旅行を行うヴァージン・ギャラクティックの部門でした。2017年にそれぞれに会社を分けヴァージン・オービットは商業打ち上げを行う専門の企業となりました。

運用しているのは母機コズミックガールで、元々はボーイング747通称ジャンボジェットで輸送用のエンジンを機外搭載できるという特殊旅客機を2015年に引き受け、改造しロケットの打ち上げ能力を付与していました。その後ロケット『コズミックガール』を搭載した状態で切り離し試験等を順調に続け今回の模擬衛星を搭載したダミーペイロードでの打ち上げ試験にまで進んでいました。

▼5つのエンジンを搭載したコズミックガールの原型機
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コズミックガールはアメリカのフロリダ州、グアム州、海外ではイギリスとイタリア、そして日本の大分空港がコズミックガールの運用基地になっています。コズミックガールはロケットを搭載していなければただの旅客機や貨物機と変わらないため世界各国の空港に着陸することができる世界に展開可能なロケット発射台ということになります。
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