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アメリカの民間企業スペースXはNASAの契約の元開発を進めた有人宇宙船『クルードラゴン』の初打ち上げに成功し、民間企業としては世界で初めて宇宙飛行士を地球軌道に乗せることに成功しました。

日本時間31日午前4時過ぎ、スペースXおよびNASAはフロリダ州にあるケネディ宇宙センターから2名のアメリカ人宇宙飛行士を載せたクルードラゴンを打ち上げ、これに成功しました。

今回の成果としては民間企業が開発した有人宇宙船で宇宙飛行士を地球軌道に載せたというもので、弾道軌道を除く地球軌道に到達させた企業としては世界初となりました。また今回の打ち上げ成功でアメリカはスペースシャトル引退から実に9年間失われていた有人打ち上げ能力を再保有したことになります。



こちらが未明に行われた打ち上げ映像です。ロケットは発射後順調に速度と高度を上げ、2分40秒後に第1段目を切り離し成功。その後2段目も切り離し成功し宇宙船を軌道に乗せることに成功しました。また合わせて行われた第1段目の回収も行われ、大西洋上に展開された無人船への着陸にも成功しました。

スペースXは2002年に設立されたばかりの企業で、ボーイングなど競合他社を出し抜く形で世界で初めての成果を手に入れることができました。今回の打ち上げを行うまでロケットの開発から宇宙からの回収技術を獲得し、実に2010年に発表から実に9年という歳月をかけようやく有人宇宙船の打ち上げに成功することができました。

現状ではスペースXはNASAやロシアのロスコスモス、日本のJAXAなども含め世界で最も打ち上げ能力の高いロケット『ファルコンヘビー』を運用している企業であり、ロケットの打ち上げ技術や性能、回収技術、また無人・有人打ち上げ及びその回収など分野では既に日本が有する技術を超えていると考えられます。

設立からたった10数年の企業がここまで台頭できたのは奇跡としかいいようがないのですが、アメリカではスペースX以外でもブルー・オリジンなども複数の企業が宇宙へ参入することが既に予想されとえり、今後民間企業による宇宙開発は更に加速してくものと考えられます。


ちなみに次の有人打ち上げは今年末にも実施される予定が組まれており、JAXAの日本人宇宙飛行士が搭乗する予定となっています。まずは今回の飛行を無事に終えて地球に帰還しその評価で詳細なスケジュールが決定されることになります。
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