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ただハチミツを集めるだけではなく、植物とくに作物の受粉に多大な利益を与えているミツバチ。しかし、最近北アメリカではミツバチが数万匹単位で大量死するという出来事が報告され始めているといいます。その原因はアジア地域からやってきた外来種で同じハチのオオスズメバチと考えられています。

韓国メディア中央日報によると、最近、アメリカ北西部ワシントン州の養蜂農家が飼育していたミツバチが全滅するという被害にあったと伝えています。無残にも息絶えたミツバチ。なんとそのミツバチには共通した特徴がありました。ほぼ全てで首が切断されていたといいます。

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あまりに残酷な殺し方を行ったのはいったい何なのか。
実は最近アメリカで目撃されているのは『Asian giant hornet』つまりオオスズメバチで何らかの手段で太平洋を渡りアメリカ上陸しました。記事によるとアメリカで最初に目撃されたのは2019年末でこのワシントン州の養蜂農家では飼育していた6万匹のミツバチがほぼ全て殺されてしまいました

そして最近、ミツバチに対しては致命的な天敵となるオオスズメバチがカナダにも勢力を伸ばししていることが確認されており、現在は特に北アメリカ大陸の太平洋沿岸で急速に広まっているといいます。

養蜂農家にとっても天敵と言えるオオスズメバチ。ハチの中でも世界最大級のハチで特に日本を含め韓国や中国のアジアを中心に住んでいます。問題なのはこのオオスズメバチがたった数匹いるだけで大量のミツバチを殺戮するという点です。


韓国メディアによると慶北大学教授の話としてオオスズメバチは口(顎)が非常に発達しており、ミツバチの弱いところ、つまり首などを狙って1秒に数匹も殺すなどの力があるといいます。従ってスズメバチが10匹程度飛来した場合、30分程度でミツバチを2~3万匹殺戮できるほどの凶悪ぶりで、同教授にはアメリカから「駆除方法を教えてほしい」など問い合わせも既に入っているとのこと。

ちなみに教授によるとオオスズメバチは巣箱にいるミツバチを大量殺戮する前に1~2匹程度を偵察させフェロモンを撒くといいます。そして偵察オオスズメバチは仲間を呼び集団で狩りを始めるとのこと。

▼日本におけるミツバチとスズメバチ。北米のミツバチにはこの習性がない。


そして致命的なのはアジア地域と北米地域のミツバチの生体が異なっている点です。日本ではテレビ番組などで見た方も多いと思われますが、オオスズメバチがやってきた場合はミツバチが集団で襲いかかり蒸し焼きにするという対応をとります。しかし、北アメリカ大陸に生息するミツバチにはそのような習性がなく一方的にヤラれていまうといいます。

冒頭紹介したようにミツバチはただハチミツを作るだけではなく、野生の種も含めると私達が普段食べる野菜など、その地域の食物、特に農家の野菜づくりには大きな貢献をしています。もちろんスズメバチもハチミツは自然の生き物であり『自然の摂理』と言われればそこまでなのですが、場合によっては人を死に至らしめる生き物であるため、特に増えすぎた場合はある程度の介入は必要になってくると考えられます。
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