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現在、世界の軍事におけるトレンドはレーザー兵器などいくつかありますが、その一つに極超音速兵器があります。これに関して先日、米空軍は試験中の極超音速兵器を誤って落下させてしまう事故があったと報じられています。

軍事系ニュースサイト『The Aviationist』によると、アメリカの国防高等研究計画局(DARPA)および米空軍がHAWC(DARPA/U.S. Air Force Hypersonic Air-breathing Weapon Concept)というプログラムの下、共同で開発しているスクラムジェットエンジン搭載型の極超音速ミサイルについて、最近試験中に破壊されていたことが一部メディアにより明らかになったと報じています。

USAF Accidentally Dropped Hypersonic Test Missile Over Secure Range. – The Aviationist

記事によると、情報源は国内の信頼されている情報元からのもので事故については「B-52に搭載された兵器が誤って分離されてしまった」と記載されています。この事故を起こしたのはエドワーズ空軍基地所属の機体であり現在事故原因が調査されているとのこと。

この謎の兵器については詳細は明らかになっていないものの、一部メディアによるとロッキード・マーティンの秘密開発部門として知られる『スカンクワークス』が開発に協力しているもので、技術としてはFalcon HTV2などで得た経験から開発が進められているとのこと。そのモデルはSAS 2019のロッキード・マーティンのブースで既に展示済みのものだとしています。
このような記載からウィキペディア等にはFalcon HTV2については研究段階にあるなどとされているのですが、事実上開発事態は終了している可能性があります。

記事に戻ると、現在アメリカで開発されている極超音速兵器プログラムは極秘となっており公開されている情報は少ないとしています。アメリカでは近年、中国やロシアが極超音速兵器開発の急速な発展があったとみており、現在進められているプログラムは重要なものになっていると指摘しています。

ちなみに今回の事故については試験機との接続に問題があったと考えられるのですが、B-52爆撃機については過去に飛行中にエンジンを落下させるというよくわからない事故も起こしており、機体の老朽化なども原因の一つと考えらます。

極超音速兵器

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ロッキード・マーティンの想像図

極超音速兵器とは文字通り音速(マッハ)を遥かに超える速度で飛翔しターゲットを破壊するために用いられる兵器です。一般的な弾道ミサイルも極超音速兵器にあたるのですが、異なるのは現在開発されている極超音速兵器は大気圏内を超高速で滑空し旋回するなど大気中で動くことができる特徴があります。弾道ミサイルのようにほぼ一直線で落下するような軌道をとらないことから防衛ミサイルなどを命中させ迎撃し無力化させることが難しく、敵国の防衛網を貫くことができるとされています。

記事によると極超音速兵器の滑空速度は2019年5月のレポートでマッハ17.53、時速換算で21,000km/hとなっていたらしく、2011年8月に試験されたFalcon HTV2では更に高速なマッハ20に達していたという記載があります。
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