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現在韓国とインドネシアが共同で開発しているKF-X 韓国型次世代戦闘機という4.5世代戦闘機に関して韓国内に滞在していたインドネシアの技術者が帰国したと報じられています。

韓国メディア中央日報によると、KF-Xの開発を担当している韓国航空宇宙産業に派遣されていたインドネシア技術者ら110人あまりが帰国したと防衛産業界らの話で明らかになったと報じています。

'KF-X 파트너'가 수상쩍다···분담금 미룬 인니, 기술자도 철수 - 중앙일보

記事によると既に技術者全員が韓国を離れているといい、2020年3月時点で帰国したとのこと。理由としては新型コロナウイルスが世界的に流行したことを理由にインドネシア政府の帰国指示がでたとしています。この技術者らは2016年下半期からKAIで勤め始めたといい、6月末にも新型コロナウイルスの拡散状況が落ち着けば再び韓国に戻ると話していたとのこと。
現在韓国では新型コロナの拡散は落ち着きを見せているのですが、インドネシアでは逆に悪化している状況であり出国手続きの理由で再入国は難しいのではないかとしています。

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KF-X事業についてはこれまで報じられていたように、インドネシア政府が韓国側に支払わなければならない分担金を滞納するなど金銭面の問題も続いています。
KF-X事業は総額8兆5000億ウォンでその2割、1兆7000億ウォンをインドネシアが負担することになったものの、2019年初めまでに2200億ウォンまで負担したものの以降は滞納しており1兆4800ウォンは支払われていません。インドネシアは分担金を支払えないとしてゴム原料、もしくはインドネシアで生産するCN-235輸送機の現物を分担金の代わりにしたいと韓国側に打診している状況です。


事実上の撤退ではないかなどと噂などがある一方、韓国政府としては2026年までの開発完了時期まで時間があるという理由も上げKF-X事業は進行上は問題はないと主張しています。

KF-Xで開発される戦闘機はF-16などローコスト戦闘機の置き換えなどを目的に開発されている機体で、ミサイルなどを半埋め込み方式にするなどしてステルス性能を高めつつ開発コストを抑えるというコストパフォーマンスに優れた機体を目指しています。