アイアンドーム

イスラエルの都市部に対してのミサイルや迫撃砲を使用した攻撃から守っているアイアンドーム。非常に優れた防空性能があることが明らかになっているのですが、これに関して米軍では12月に初めて導入されると報じれています。

環球網によると、海外のディフェンスブログの情報としてアメリカ軍は2020年12月に2セットのイスラエス製防空ミサイルシステム『アイアンドーム』が納入されると報じています。同システムは2021年2月にも追加の納入がありテキサス州フォートブリスに配備されるとのこと。

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記事によると、アイアンドームは段階的に各種ターゲットを迎撃できるかなど評価されるといい試験内容としては模擬巡航ミサイルを迎撃するなど実弾演習も含まれるとしています。

▼飛翔体を迎撃するアイアンドームシステム


米軍によると「アイアンドームは非常に優れており、実績のある兵器システムだ」と高く評価しており、既存の防空システムに統合することができるのか確認する必要があると話しています。

導入のプロジェクトリーダーによると、アイアンドームは実戦で実証されている高精度の兵器であり、長年にわたりイスラエルを周辺地域からのロケット攻撃から守るのに役立ってき。効果的な車両搭載型のマルチミッション移動防空システムであり短距離のロケット、野砲、迫撃砲の脅威に対処するために使用できると語っています。

したがってアメリカでは国内で使用するのではなく、海外の基地などテロリストからの迫撃砲などの攻撃に対して基地防衛用としての使用を考えているものと思われます。


イスラエルではパレスチナやレバノンなどから一般国民に対し2000年~2008年間だけで実に約8,000発のロケット砲や迫撃砲による無差別攻撃が行われています。その飛翔体を迎撃するため開発されたのがアイアンドームで2014年の運用以降、高い迎撃率が国内外で注目されています。

具体的には2014年に発表された内容としてガザ地区を巡るイスラエルとハマスとの戦闘ではハマスから発射された飛翔体についてアイアンドームによる迎撃率は90%に達したとしています。

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アイアンドームは人口が密集する都市部などに設置されており飛翔体の着弾地点の予測を行い人が住んでいない地域に落下するものは無視されます。一方で街に落下するものを集中的に迎撃するというものになっており運用実績として2014年時点で既に1,700発以上の飛翔体をこのアイアンドームだけで迎撃しています。

アイアンドームで発射される迎撃ミサイルは『Tamir(タミル)』というもので全長3m、直径16cm、重量は90kg、爆薬が詰まった弾頭は10kgです。これを20発入のランチャーに収め1つのレーダーあたり3基のランチャーで迎撃態勢をとります。

ミサイルの有効射程は半径10km程度と短いものの都市を守るには十分な射程があり、迫撃砲といった小型の飛翔体から誘導ミサイル、ドローンや航空機に至るまで脅威と判断されたターゲットを高精度で迎撃することができます。
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