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政治思想が合わないと大統領や首相に対して批判的な行動をとる人は少なからず存在しましが、一方ロシアではプーチン大統領に退陣を訴えていた人物が当局により精神科病棟
に収容される出来事があったと報じられています。

ロシアの裁判所は2日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領への批判を繰り広げていることで知られるシベリア(Siberia)出身の自称霊媒師(シャーマン)に対し、精神科病棟に収容する決定を下した。人権団体は反体制派の口封じを狙う抑圧的な措置だと非難している。 

AFP
記事を要約すると、精神科病棟に収容されているのはアレクサンドル・ガビシェフという人物で2019年にプーチン大統領の退陣を訴えるため、シベリアのサハ共和国の都市ヤクーツクから西に8000kmあるモスクワまで徒歩で向かい、途中街々で支持者との会合を行うなどしていたといいます。

しかし、最初の旅では始めてから警察に阻止され、2019年12月にも当局により2回目の阻止。そして再び旅にでるため発表を自宅で行ったところ自宅で拘束。そのまま精神科病棟に強制収容となったとのこと。

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ガビシェフ氏の身柄についてはヤクーツクの裁判所2020年2月に強制収容の期間延期を決定したものの、いつまで収容するのかなど明確に日時は示されなかったと支持者は主張しています。また支持者はこの法廷で証言する予定だったものの当局に拘束されるなどトラブルもあったといいます。

ちなみに裁判に関する文章には『ガビシェフ氏は「身の程知らずにも」「プーチン氏の退陣」を願っている』と記載があったとしています。


ロシアといえば反政府、反プーチン、またロシアに不利となるような主張をするような人物はこの手の行為が行われるが知られています。2018年には「シリア国内にロシアの民間企業から派遣された義勇兵が活動している」などと記事を書いていた記者がアパートから転落死するなど、同様の事件が複数発生しています。