R9X_1

「テロとの戦い」として長年続けているのはアメリカ。先日、シリアに潜んでいたアルカイダ幹部がアメリカ軍の攻撃で殺害される出来事があったと報じられています。この攻撃について『R9X』というブレードを展開しターゲットのみを殺害する特殊兵器が用いられてたことが明らかになりました。

24日、ニューヨーク・タイムズによるとアメリカ特殊作戦司令部は今月14日シリアに潜んでいたアルカイダ幹部を殺害するため、ミサイルから爆破物を取り除きブレードを数枚搭載した特殊兵器を使用したと報じてます。

6개 칼날 단 미사일이 쾅… 美 '닌자 폭탄' 알카에다 두목 잡았다 - 조선닷컴 - 국제 > 국제 일반

記事によると、攻撃が行われたのはシリア北西部の街で、このミサイルを放ったのは無人機だったとしています。一方で、今回注目されているのは殺害に用いられてた『R9X』通称『ニンジャボム』といわれる特殊兵器です。

▼通常のヘルファイアの発射


R9Xのベースとなっているのは主に攻撃ヘリや小型無人機に搭載される対戦車誘導ミサイルとして有名な『ヘルファイア』です。ヘルファイアミサイルには敵戦車の装甲を貫くため高性能な爆薬が搭載されており、その貫徹力は均質圧延鋼装甲に対して1000mm(1m)以上という極めて高い攻撃力があります。


R9Xヘルファイア _2
一方でR9Xにはこの爆薬を取り除き、かわりに6つのブレードを搭載。これにより着弾時の爆風や破片による周辺への被害を抑えることができるとされています。

したがって、このミサイルは周辺被害を少なくを抑えるため多く用いられているのかと想像していますのですが実はそうではないことも明らかになってます。
R9Xが開発されたのはオバマ政権時とされているのですが、現在まで少なくともこのミサイルが運用されたと確認された例が今回を含めわずか3件しかありません。過去の例もやはりアルカイダの幹部の殺傷に用いられていたことが分かり、このミサイルの使用には別の何らかの意図があるものと考えられれます。

▼車に残されたブレードの痕跡
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その意図とは通常のヘルファイアが車両に命中した場合、基本的に車が大破しターゲットとなった人物も後片も残しません。しかしこのミサイルであれば、たとえ攻撃されたとしても人であればある程度残したまま車も原型と留めたまま残すことができます。
もちろん周辺への民間被害を抑えるという理由もあるとしているのですが、それ以外にも「アメリカに敵対する人間はこのように殺される」というのをあえて見せつけることで心理的な効果も狙っている可能性が高いと考えられます。
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