快舟-11_1

中国の酒泉衛星発射センターから打ち上げられた固体ロケット燃料を燃焼する弾道ミサイル派生型ロケット『快舟-11』について打ち上げに失敗したと報じられています。

NASASpaceFlight.comによると、UTC2020年7月10日に打ち上げた快舟(かいしゅう)-11 F-1型ロケットについて、打ち上げ後、飛行の後半段階で何らかのトラブルが生じて打ち上げに失敗したと報じられています。当該ロケットには2つの人工衛星を載せ太陽同期軌道に載せる予定でした。
詳しい事故原因などは明らかになっていません。

Kuaizhou-11 fails during maiden launch - NASASpaceFlight.com

快舟ロケットは現在、快舟-1、快舟-1A、快舟-11の3つタイプが運用されています。快舟-11は中国軍が運用する準中距離弾道ミサイルDF-21をベースに開発された商用ロケットで、地球低軌道に1.5トン、太陽同期軌道に1トンを運ぶことができます。打ち上げ費用は1kgあたり1万ドル、打ち上げ費用は1500万ドルとされています。

▼DF-21
DF-21

▼快舟-1の打ち上げ(快舟-11とは異なる)
快舟-1

快舟-11は2015年に開発が始まり当初2018年に打ち上げを予定していました。しかし、開発が遅れ今年に入り初打ち上げとなったもののその初号機の打ち上げとなった今回、失敗したということになります。快舟ロケットシリーズは2013年に初めて打ち上げられて以降、12回目打ち上げているもののシリーズとしては初めて打ち上げ失敗となりました。


快舟-11は全長25m、離陸時の重量は78トン。衛星を覆うフェアリングの直径は搭載する人工衛星に合わせ2.2m、2.6m、3mから選択することができます。打ち上げは弾道ミサイルに基づき3基の固体ロケットと人工衛星投入用の液体ロケットで構成されています。

打ち上げ方法も弾道ミサイルに準じており、車両(コンテナ)に搭載され移動したのち発射されます。輸送については一般的にコンテナの輸送に用いるセミトレーラーが用いられています。
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