韓国の脂肪吸引手術心臓マッサージ_1

先日、韓国のソウル市にある美容整形医院で行われた脂肪吸引手術で30代の女性が6度も心停止し3ヶ月たった現在も意識が戻らないという異常なことが行われていたと報じられています。

韓国メディアKBSによると、問題が発生したのはソウル市のソウル江南駅近くにある体型整形専門の医院で今年3月に30代の女性パクさんが太ももの脂肪吸引手術を受けたものの、7月に入った現在も意識が戻らないという事故があったと報じています。

[단독] 6번 심정지에도 계속된 지방흡입…깨어나지 못 한 아내 > 뉴스 9 > 사회 > 뉴스 | KBSNEWS

記事によると、KBSはパクさんの手術を撮影された監視カメラ映像を入手。映像では院長が直接麻酔をして手術を開始する様子が映し出されています。手術開始から2時間後、医療スタッフらが異変を感じパクさんの顔にかけられた布をめくり、しばらくして席をたっていた院長が戻り直ちに心臓マッサージが始まりました。

▼心臓マッサージする様子
韓国の脂肪吸引手術心臓マッサージ_2

しばらく様子を見て10分後に2回目の心臓マッサージを実施。続いて患者に消毒液を塗り3回目の心臓マッサージを行った後、麻酔注射を行い脂肪吸引手術を再開したといいます。


明らかに異常なことになっているのですが、心臓マッサージは以降も複数回行われたといい映像では2時間の手術中に合計で6回の心臓マッサージが行われた様子が映し出されていたといいます。

▼6回の心臓マッサージ
韓国の脂肪吸引手術心臓マッサージ_3

最後の心臓マッサージが終わった後はスタッフらは明らかに安堵したような表情を浮かべたほか、肩を抱き合い床に座り込むなどしていたといいます。

▼肩を抱き合い(左)、他のスタッフも安堵した様子。2枚目では中央の女性が安堵から座り込んでる。
韓国の脂肪吸引手術心臓マッサージ_4

しかし、手術終了から4時間後にスタッフが電話をし駆けつけた救急隊員によりパクさんは病院に運ばれたとのこと。手術後、女性の意識は未だに戻っておらず今も意識不明の状態が続いています。

そして問題はこれだけではなく、手術を記録したカルテによると6回目の心臓マッサージが行われたときパクさんは「寝ていた」などと記載されており、救急隊員を呼んだ時間も実際の時間とは異なる記載がされていたといいます。さらにパクさんの夫の話しによると「病院側からは心肺蘇生を行った後は手術を中止し回復室に移した」と説明されたとしてり、映像で手術室に置かれていた様子とは明らかな矛盾が生じているとのことです。病院側の説明と映像との矛盾については現在、医院側は手術を継続した理由を説明していないといいます。

この医院は国際美容整形外科専門のなどと掲げているものの実際は専門医そのものがいないといい、今後裁判で真相を明らかにすると説明しているものの院長による手術は今も行われているとのことです。

韓国では美容整形大国ともいわれているのですが、一方でトラブルも相次いで報告されています。例として、2019年末には脂肪分解注射を受けたものの無資格の看護助手が行ったことで皮膚が腐るなどのトラブルが発生しています。
他にも病院では営業マンや看護師など無資格の人間が手術を行い患者を死亡させる例が複数報告されています。