F-15EX

高性能な戦闘機である一方、高価ということもあり現在もアメリカ以外で運用している国は少ないF-15。初飛行から約50年が経とうとする機体ですが、米空軍はボーイングに対して最新型となるF-15EXを契約し将来的に100機以上導入する計画を発表しました。

海外の軍事系メディアによると、ボーイングのプレスリリースとして同社は空軍と約12億ドルの契約を締結したとし、8機のF-15EXの導入を行うと報じています。記事によると、今回の契約は将来的に144機のF-15EXを導入するという内容になっており、契約額は230億ドル、実に2.3兆円という巨額な契約となったとのこと。

Boeing lands the first order of the F-15EX

制空戦闘機として1972年に初飛行したF-15 イーグルはA型、B型、C型、Cの複座型となるD型が製造されました。そして派生型としてF-15E ストライクイーグルが1986年に初飛行します。F-15Eの最大兵装搭載量は11トンで長距離爆撃機として知られるB-29の9トンを超える量となっています。

高性能な機体である一方、機体が高価だったこともあり運用している国はアメリカとサウジアラビア、そして航空自衛隊の日本しかありません。E型については韓国で運用されてます。運用開始以降公式発表では2018年まで一度も撃墜されたことはない戦闘機として有名です。


F-15EXはどのような機体になるのでしょうか。調べたところ当初ボーイングは『F-15 2040C』と呼ばれる最大16発のミサイルを運搬し発射することができるミサイルキャリアー機への改修を行い現在のF-15Cを2040年までの運用を目指していました。
しかし、改修するよりも新しく製造したほうがコストパフォマンスが良いということで今回のF-15EXに変更されたとのこと。

F-15EXのベースとなっているのは戦闘爆撃機のF-15E(F-15QA)で兵装搭載量は最大で約13.3トン。ミサイルを携行するハードポイントは空対空兵器で12箇所、空対地兵器で15箇所で同種の戦闘攻撃機では最多を謳っています。また機体はフライバイワイヤーや電子戦装置を搭載。特にF-35共通運用性が高められているとしています。
また飛行速度はマッハ3を超えるといい、一発あたり3.2トンの重量級の超音速ミサイルを運用可能な機体構造になっているとのこと。この飛行速度は超音速ミサイルの発射時に必要な初速を稼ぐたためとされています。



▼ロッキード・マーティンが過去に発表していた極超音速ミサイル『The High Speed Strike Weapon (HSSW)』発射している機体としてF-15が描かれていた。
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F-15EXはF-15 C/Eもしくは現在のF-15Eなどを改修するのではなく、既存のF-15を置き換える形で導入するとしており、F-15の整備で使用していた機材およびスペアパーツは80~90%で使用できるなど整備面でも優れた機体になっているとしています。
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