image_201

スピードから信号無視、一時停止無視などドライバーであれば普段から取り締まりには気をつけている方も多いと思うのですが、一方韓国では近年過剰とも言える交通違反の取り締まりが続いているという指摘があると報じられています。

韓国メディア『朝鮮日報』によると、とある弁護士がYouTube上に最近国内で問題視されているという交通違反の過剰な取り締まりの事例を紹介していると記事にしています。

부족한 세금 메우려고 마구 뗐나… 文정부 들어 교통딱지 46% 급증 - 조선닷컴 - 정치 > 정치 일반

それによると、現在同じく動画投稿サイトには過剰とも言える取り締まりの体験談が寄せられているといい、それを証明するように保守系最大野党「未来統合党」の国会議員によると韓国警察庁から提出を受けた資料によると速度違反の摘発件数は2016年に809万件ムン・ジェイン大統領政権発足後の2017年には1184万と46.3%増。2018年 1215万件、2019年 1240万件と増加傾向が伺えるとしています。

また他の違反についても同様に毎年11%ほどの増加率で取り締まりが強化されている傾向が伺えます。一方で取り締まり件数の増加についてはムンジェイン政権は各地の道路の最高速度が引き下げたり、スクールゾーンでは30km以下、歩道がない道路では自転車程度の速度となる20kmに引き下げるなど法律を改正したことも理由があるとしています。

では、これら違反摘発による税収はどうなっているのか。記事によると…
2017年8857億ウォン(約783億円)
2018年8429億ウォン(約745億円)
2019年8862億ウォン(約784億円)
とほぼ横ばいですが「税外収入である交通過怠料・反則金の賦課額も大きく跳ね上がった」とし、今年も現在の傾向のままだと史上初めて過怠料・反則金が9000億ウォン(約796億円)に達する見込みだとしています。これに関して野党は「不足する税収を埋めるため取り締まりを強化しているのでないか」と主張しています。

ムン・ジェイン政権以降、例えば飲酒運転の取り締まり強化もしており税収を理由としたものが背景にあるとはなかなか考えづらいものがります。いずれにしても適切な運転をしていればそもそも取り締りの対象にならないはずであり、いままで法律違反ギリギリの運転をしていた人が摘発されているだけという印象を受けます。また野党側も国民の関心事項をネタに与党の問題点を見つけ批判するとそれだけの行為に過ぎないと考えられます。