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韓国メディアによると、国内で最大手となる大韓航空の旅客機が離陸前に接触事故を起こしたものの仁川国際空港側がその事故を正しく報告せず、機体を凹ませた状態で日本まで乗客を載せ飛行していたと報じています。

マネートゥデイによると、韓国の監査院によると2020年7月31日、仁川国際空港機関運営監査を通じて2017年から2018年末まで同空港の内で発生した航空機と搭乗通路の衝突事故が1件、航空機の誘導路に無断進入8件などの航空安全障害が発生していたと発表しました。
なぜ昔の事故が今伝えられたのか。実は9件はいずれも報告義務対象となる事故に分類されているものの、仁川国際空港公社と航空会社それぞれが国土交通省に報告すらしていませんでした。

대한항공 비행기, 이륙 전 충돌사고에도 일본까지 날아가 - 머니투데이 뉴스

今回特に問題視されたのは航空機と搭乗通路の衝突事故です。事故は2018年4月6日に発生し、日本の大阪まで飛行した大韓航空機です。この事故では接触事故により航空機のエンジン吸入口カバーが損傷する問題が生じていました。


仁川国際空港は当該機および大韓航空に事故を報告していなかったらしく、損傷した状態で大阪まで飛行。大韓航空側は大阪の空港で損傷を初めて発見していたといい、仁川国際空港公社に事実の確認を要請し衝突事故の報告の詳細を受けたとのこと。
しかし、記事を読む限りでは仁川国際空港が大韓航空側に嘘の通報をしていたらしく「離陸時点では損傷はなかった」という趣旨の内容を伝えたことで大韓航空は韓国の国土交通省に「事故は日本に到着した後に発生した」と誤って報告。仁川国際空港公社はこの事故について国の国土部に報告していなかったとのことです。

監査院は「仁川国際空港公社社長に今後、義務報告のある航空安全障害発生を国土交通省に隠すことをしないよう関連業務を徹底するように注意を要求した」と明らかにしました。
また国土部は仁川国際空港で2017年から2018年間に発生した航空安全障害 9件に対して事実調査を命じ、国の法令に沿った課徴金または資格などの停止など必要な措置を航空会社及び空港に適用することを求める通知をだしたとのことです。