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先日、抗日ドラマに関して放送を取りやめるよう通達を出したなどと報じられていたことに関して、一転し中国政府が全土に対して抗日および朝鮮戦争のドラマを放送するよう指示を出したと報じています。

中国政府・国家広播電視総局(広電総局、ラジオテレビ総局)が17日に全国の関連部門を招集して開催したテレビ電話会議で、抗日戦争や朝鮮戦争新型コロナウイルス感染症との闘いを「重点題材」として、放送を手配するよう指示した。

内容面の注意点としては、中国人の感動的な行動を描くなど思想上の価値が高い作品であること、中国共産党や国家の大事業に関わる手配であることをしっかりと理解し、放送や再放送に当たっては各地で作品の事前審査を厳しく行うことなどを求めた。

Record China
今回の記事に関連しているのは先月、中国全土のテレビ・ラジオ・新聞・出版社を管轄する国家新聞出版広電総局が7月17日に通達したという内容です。
こちらの通達では『思想上の内容や政治的意義』『貧困の撲滅』といった習近平政権が取り組む題材を放送するよう求めていたといい、合わせて常識や社会通念に反する歴史を勝手に解釈したドラマ、抗戦を過度に娯楽化したテレビドラマ(つまり抗日ドラマ)の放送を禁じる内容も含まれていました。このことからいわゆるワイヤーアクションを用いるようなオモシロ抗日ドラマの放送が禁止されたとメディア側が解釈し発表していました。

なぜこのような通達が出されていたのか、本来の意図が今回の記事から見て取れます。


記事では『中国では現在朝鮮戦争を扱ったテレビドラマは放送されておらず、今解禁させた理由は『米中貿易戦争』がエスカレートしたことで、経済や貿易分野以外の各分野でも対立が映画やテレビ業界にも影響したとの見方を示した』いう趣旨が掲載されています。

わかりやすく言い換えると、抗日戦争や朝鮮戦争という中国がアメリカなどの現在の西側勢力に屈せず対抗したという意図を放送することで、現在の状況つまりアメリカ、欧州など西側との貿易戦争も屈することなく勝利するという意図を国民に示そうとしているとことになります。
これは中国国内の歴史、特に文化大革命などの記載が無いことからも昨今の貿易戦争という局面に対して国民の意識をそらそうとしていることは明白と考えられます。
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