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近年注目されている超音速旅客機。現在、800~900km/h程度で飛行している旅客機とは異なり、その数倍の飛行速度で巡航可能な機体の開発が各国で進められているのですが、これに関して宇宙旅行の実施を目指している米ヴァージン・ギャラクティックが機体開発を発表しました。

ヴァージン・ギャラクティックの公式発表によると、同社傘下のThe Spaceship Companyは航空エンジンの製造メーカーでもあるロールス・ロイスと共同で機体開発及びエンジン開発を行うと発表しました。

Virgin Galactic Unveils Mach 3 Aircraft Design for High Speed Travel, and Signs Memorandum of Understanding with Rolls-Royce - Virgin Galactic

開発する機体についてはビジネスシートやファーストクラス仕様に変更可能な9~19人乗りの小型機飛行速度は3581km/h、マッハ換算で3以上としています。飛行高度は通常のジェット旅客機よりもさらに高度が高い18km。

発表によると、この機体についてはアメリカの連邦航空局(FAA)やNASAのミッションコンセプトレビュー(MCR)というものをクリアしていると説明しており顧客のニーズ、コスト、また安全面などで開発は可能だとする主張をしているとのこと。


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ロールス・ロイスといえば高級車というイメージがあるものの実用型の超音速旅客機として運用されていたコンコルドに搭載されていたエンジン「オリンパス」の製造元であり、現在はジェットエンジン(ターボファンエンジン)の製造も行っています。

具体的な機体性能などは以上なのですが、一方で現在複数の企業が超音速旅客機の開発を計画しているものの、将来的に実用化することができるのかという問題点です。そして運用化できたとしても先に運用が予想されるのは小型機であり運賃についてもかなり高額になることが予想できるため、将来の大型機の開発まで進むことができるのかという疑問です。

いずれにしても超音速旅客機開発については今は消えつつある『有人ドローン開発』のようなある種の『流行』のような印象があることも事実です。低コストで大量輸送を行うという現代の旅客機とは異なり、コストパフォーマンスでもバランスの保たれた機体ではないため仮に実用化ができたとしても現在の亜音速旅客機を置き換えるものにはならないと考えられます。
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