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世界の海軍が配備している潜水艦にはディーゼルエンジンを搭載した通常動力型、原子炉を搭載した原子力潜水艦が存在します。原子力潜水艦は技術的に開発が難しいと言われているのですが、韓国軍は将来配備予定の4000トン級潜水艦に関して原子力潜水艦にする可能性を示唆したと報じられています。写真は韓国の3000トンクラス潜水艦「安昌浩」(2018年)

韓国の複数メディアによると韓国国防部は今月10日、『2021〜2025年の国防中期計画』を発表し来年から5年間、計300兆7000億ウォン現在のレートで約26兆8400億円を投じる計画を発表しました。この計画で開発・配備を目指す兵器はイスラエル製の短距離防衛ミサイルとなるアイアンドームの韓国版、いわゆる『韓国型アイアンドーム』とF-35Bを搭載かのうな3万トン級軽空母事業も含まれています。
そして今回注目されているのは4000トン級潜水艦の建造計画です。

軍, 핵추진 잠수함 개발 시사 - 조선닷컴 - 정치 > 외교·안보

4000トン級潜水艦の建造計画は今回始めて公開されたものだとしており、現在韓国国内では3000トン級の韓国型次世代潜水艦事業が進められているものの、これより大きい潜水艦を開発したいという趣旨になります。これにより潜水艦発射弾道ミサイルなどの搭載能力も大幅に強化されると記載されています。

動力がディーゼルエンジン主体の通常動力型ではなく原子炉を搭載した原子力潜水艦になる可能性が指摘されていることについて、現時点でそのような記載や発表内容は無いとのこと。一方、国防部の関係者は「現段階で原子力潜水艦というのは不適切」とし「適切な時期に別途話す機会があるだろう」と説明したところ、韓国側のメディアは原子力潜水艦を推進している可能性を示唆しているなどと伝えています。


英国、トラファルガー級原子力潜水艦(排水量5200トン、水上は4800トン)
トラファルガー級原子力潜水艦

なぜこのような反応をメディアはみせたのか。実は文在寅大統領が政権公約として原子力潜水艦の保有を選挙公約としてたことにも理由があるといいます。また国家安保室第2次長は先月、米韓ミサイル指針改正発表の直後に「次世代潜水艦は核燃料を使うエンジンを搭載する潜水艦」だと発言。「米韓原子力協定と原子力潜水艦は別個で(開発・保有に)全く関連がない」とも語っていました。


3000トン級潜水艦については詳細は知らないのですが、いつもの韓国側の対応から察するに、単純に2022年に就役を目指す海上自衛隊の3000トン型潜水艦に対抗したものと考えられます。4000トン級についてはどのような意図があるのかは不明なのですが、ヒントとして2019年にこのような説明をしています。
海軍参謀総長の主張として関連質疑に関する回答として「原子力潜水艦は長期間水中作戦が可能なものとなっており、北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイルを搭載可能な潜水艦を継続的に追跡・撃滅するにも最も有効である」と述べました。また「原子力潜水艦は北朝鮮及びその周辺諸国に対しても同時に対応できる便利な抑制戦力であるためその必要性を認識している」と重ねて強調しました。

韓国海軍「原子力潜水艦の保有は北のSLBM追跡・撃滅に役立つ」などと主張 : ZAPZAP!
したがって、韓国メディア側が原子力潜水艦を示唆したというのも過去の数々のこのような発言から来ているということになります。

韓国では原子力潜水艦を海外から輸入する案もあるとされるのですが、今後どのような戦力を保有しようとしているのか注目されています。
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