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2015年、小惑星探査機ドーンにより初めてその姿が明らかになった準惑星ケレス。最新の研究によると、この惑星で見つかった白い点は塩(炭酸ナトリウム)であることがわかり、現在地中に海の層がある可能性が高いことが分かったと発表されています。

アメリカ航空宇宙局(NASA)が2007年に打ち上げ、2011年7月に小惑星ベスタ、2015年3月に準惑星ケレスに到達し、2018年11月まで燃料切れになるまで探査を続けた探査機『ドーン』によるミッションデータに関して最新の情報をを公開しました。

News | Mystery Solved: Bright Areas on Ceres Come From Salty Water Below

その結果、準惑星ケレスの地表で非常に明るく輝いた白い点として見えた領域は炭酸ナトリウム、つまりナトリウムと炭素、及び酸素の化合物でできた蓄積物であることがわかったとしています。ではなぜ一部エリアにでだけ堆積したのか。これは何らかの理由で惑星内部から液体が染み出し蒸発したものが残ったと考えています。そしてこの蓄積物は今から200万年より新しい時代に作られたと考えられています。


NASAによると、最終的な結論としてはこれまで集められた数々のデータから液体はほぼ間違いなくケレスの地下深くから塩分含まれる貯水層があると判断しました。具体的に貯水層があるのはケレスの内部構造から地表から約40kmに幅数百マイル(160km以上)と巨大なものと考えられています。

非常に深いところにある貯水層から表面まで出てきた理由については、現在考えられている説としてこのようなものがあります。まずケレスは太陽系を公転しており、最近まで何らかの地殻活動が遭った可能性が示唆されているものの惑星を公転する衛星のような潮汐力による大きな熱が内部に生じていないと考えられています。

▼ケレスのオッカトルクレーターで確認された炭酸ナトリウム。中央の白い点は直径9kmほど。
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その上で、研究者はセレスにある直径92kmの巨大なクレーターに目をつけました。このクレーターが形成された2000万年前に隕石が衝突したことでその熱により表面地殻にあった貯水層から蓄積物が生まれました。現在も明るくその姿を見せているのはこれとは別の原因で、衝突から数百万年後に隕石衝突による熱が収まり収縮により地表に割れが生じ長い年月をかけ深い地層にまで達したことで液体の水が地表にまで染み出したと説明しています。

準惑星ケレスには複数地点で同様の炭酸ナトリウムの明るい点が確認されており、他の地域でも同じような作用で表面に染み出したものと考えられてます。

NASAによると現在もケレスの地下には液体の水があると説明しており、有機物も含まれていることから惑星保護規則に則りドーンがこの惑星を汚染させないよう(地球由来の微生物による汚染)対応を行ったとしています。
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