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明るくなったり暗くなったりを繰り返す恒星ベテルギウスの光度がここ最近とても暗くなったと報じられ、まもなく超新星爆発を起こすのではないかと様々報じられていました。一方で、最新の研究によると光度の減少はベテルギウスから放出されたプラズマが原因という研究結果が発表されています。

SPACE.comによると、周期的に光度を変化させるベテルギウスは2019年秋から暗くなり始めたものの2020年2月になるとその明るさが通常の2/3まで劇的に暗くなるという現象が観測されました。ベテルギウスは『お年寄り』の恒星でもあるため、数世紀に1回あるかないかという超新星爆発が差し迫っているのではないかと非常に注目を集めていました。

The bizarre dimming of bright star Betelgeuse caused by giant stellar eruption | Space

では最新の研究ではどのようになっているのでしょうか。まず注目された光度については今年5月の時点で既にほぼ通常の明るさに戻っているとのことです。つまり超新星爆発は現時点では考えられないという状況になっているのですが、一方でなぜここまで暗くなったのか研究者の間でいくつか説がでています。

この現象について、NASAはハッブル宇宙望遠鏡を用いて2019年と2020年に観測を行いました。結果、ベテルギウスの表面から宇宙側に高速で速度で移動している何らかの物体があることが今回新たにわかったとしています。


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研究チームによると、この3ヶ月に渡ったベテルギウスの部分的な爆発のような現象によりベテルギウスの南半球から極めて高温なプラズマが放出されていたことが分かりました。これが天体から離れ冷却され結果的に光が遮られ地球に届く光の量が減ったため暗く観測されたのではないかと説明しています。

実は同じような高温のガスのようなものが放出されるのは今回がはじめてではなく、2012年7月に観測されたベテルギウスからも同様のガスが放出されていたことが明らかになっています。

▼ベテルギウスから放出された高温のガス
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今回の観測からこのようなことに原因があったことはほぼ間違いはないという趣旨の説明がされているのですが、超新星爆発が今後いつどの時点で発生するのかは「研究者は超新星爆発を直接観測したことがなく、直前にどのような変化が生じるのかもよくわからない」と説明されています。
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