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米国カリフォルニア州にあるローレンス・リバモア国立研究所で行われた実験として、高エネルギーを固体炭化水素に照射することで地球上の大気圧の最大4億5000万倍という超高圧環境を作り出すことに初めて成功したと報じられています。

ローレンス・リバモア国立研究所によると、世界最高エネルギーレーザーシステムである国立点火施設(NIF)のレーザー核融合実験施設を用いて、100〜450メガバール(地球の大気圧の1億〜4億5000万倍)という世界最高の高圧環境を作り出すことに成功したと発表しました。

Record EOS measurement pressures shed light on stellar evolution | Lawrence Livermore National Laboratory

研究内容はネイチャーに掲載されているのですが、同研究所によると今回の研究は国際敵な共同チームで行われたとしており核融合発電に関する実験ではなく白色矮星に関するものでした。白色矮星は太陽のような恒星が赤色矮星となり膨れ上がり巨大化したあとに静かに残る天体です。しかし、元が恒星であり白色矮星は残されたコアのようなものであるため、直径はわずかに地球程度にまで小さくなるもののの質量は太陽程度あるという極めて高密度の天体です。

専門的な用語が多く興味のかる方は引用を読んでほしいのですが、今回の研究は要は白色矮星の周囲にある雲のようなものを研究する上で必用なものとしており、地球上で再現し研究することでより正確に何が起こっているか調べることができるといいます。

▼白色矮星(中心)から広がる雲
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記事を読む限りNIFのレーザー核融合実験施設を使用することで、核融合発電のような研究以外も様々な天体、特に恒星のような大質量星の物理研究が行えるとしており、惑星や褐色矮星のコア、さらに太陽の中心に存在するものまで様々な条件を再現することができるとしています。

レーザー核融合により圧縮されているのは炭化水素という米粒のような小さい球体で、これに高出力のレーザーを照射することで圧縮することができ、超高温・超高圧という現象を地上で再現することができます。
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