北朝鮮 Youtube 乱数放送

今月29日平壌放送のYouTubeアカウントで乱数放送(暗号放送)が初めて実施されたと韓国メディアが報じていたことについて、過去に韓国の保守右翼団体がアップロードしたものと同一の可能性があると報じられています。

韓国メディア『ノーカットニュース』によると、北朝鮮が初めてYoutube上で行った乱数放送として話題になった動画について、国内保守右派団体である新全国大学生代表者協議会(全大協)が昨年同じくYoutubeにアップロードした音声ファイルと同一だったことが確認されたと報じています。

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記事によると全大協が2019年7月9日にアップロードした「ラジオをつければ出てくる陰鬱て、奇妙な声が?... 全大協から送る乱数放送」というタイトルの動画と同一だったとのこと。

今回の乱数放送については対南工作員に指令を送る内容かと緊張感が高まったものの、現時点でこの団体がアップロードしたものと同一ということで、そのようなものでは無かったとの見かたが強まっています。

この全大協は1987年に結成されたものの解体されています。しかし、全国大学生代表者協議会と同じ名前を使用しているものの根本的な当該団体とは全く無関係の保守右派団体とのこと。


『平壌放送サービス』という当該アカウントについても北朝鮮とは関連性が無いとの指摘も出ているとのことです。具体的にはアメリカの北朝鮮専門家であるマーティン・ウィリアムズ研究員はツイッターで「北朝鮮の乱数放送をアップロードしたYouTubeのチャンネルは北朝鮮が運営するものではない」と指摘しています。

このアカウントは2017年2月6日に『KCTV-朝鮮TV』という名前で「朝鮮中央テレビ」を生中継したYouTubeチャンネルでありそれが『平壌放送サービス』に名前が変更していたものだと詳細に説明しています。

一方で、当該アカウントがハッキングされた可能性があるなどいくつか説がでているとのことです。

当時公開されていた乱数放送についてはそもそも音声が聞きづらく、ラジオ音声を録音したものアップロードされていたような音質でした。また仮に北朝鮮の組織行ったと課程しても何故Youtubeにアップロードしたのかという根本的な理由も不明です。Youtubeで再生するためにはインターネットに接続が必須であり、工作員側は再生したアクセス履歴(IPアドレス等)をYoutube側に渡すということになります。当然、捜査機関はプロバイダー側にIPアドレスの照会を求められばその接続先(契約者)を探り当てることも可能であるため工作員側のリスクが高すぎます。

新全国大学生代表者協議会(全大協)については保守系の若者たちによる団体で政治的に反ムン・ジェイン政権の立場をとる団体です。主に2018年以降から活動しており、例えば全国の大学にムン・ジェイン大統領を批判する新聞を貼り付けるなどの行動をとっているほか、2019年6月にはムン・ジェイン大統領と習近平主席の仮面をかぶった団体が中国に国を捧げるというパフォーマンスも行っていました。
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