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近年多くのロケットを打ち上げている中国。一方でロケットの残骸が高高度から落下し人が住む地域に墜落することがあるのですが、先日またも同様の事故があったと報じられています。

SPACE.comによると、事故があったのは今月7日中国の陝西省で同日、中国が打ち上げた長征4号Bロケットの巨大な第一段ロケットが燃料を残したまま落下し、街近くの山で爆発。特有のオレンジ色の煙が上がる事故があったとしています。

Chinese rocket stage appears to crash near school during Gaofen 11 satellite launch | Space

記事によると、このロケットは山西省太原市にある太原衛星発射センターから同日13時57分に打ち上げたロケットで、ペイロードとして防災や測量などに用いられる光学式リモートセンシング衛星『Gaofen 11-02』を搭載していたとのこと。

しかしロケットの発射コース上にある陝西省の地域では長征4号Bロケットから切り離された第一段目が落下。洛南県高耀鎮という地域では落下時の爆発で窓ガラスが割れるなど被害が発生しているとのこと。



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こちらが落下した付近の街の様子とされる写真。

このロケットには西側で一般的に使用されているような液体酸素と液体水素ではなく、人体に有害な四酸化二窒素と非対称ジメチルヒドラジンが用いられています。



冒頭も紹介したように、中国ではロケットの発射場が大陸の内陸部に設けられており、打ち上げたロケットの残骸、例えばエンジンを搭載した第一段や衛星を包むフェアリングというカバーが高確率で地上に落下します。
したがって、中国で落下してきた残骸が毎年のように爆発したり、民家に直撃する事故が発生しています。当然日本を含め欧米では考えられない対応になるのですが、中国は実際に被害が確認されているにも関わらず無視する形でロケットを打ち上げ続けている国家ということになります。

なぜロケット発射場が内陸に建設されたのかは冷戦時代に遡り、発射場の安全性を確保するためといわれています。中国で近年建設されたロケット発射場は沿岸部となっています。
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