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未だに衰えを見せない新型コロナウイルス。各国で感染拡大を抑止するため様々な対策が取られているのですが、一方北朝鮮は国内での流行を阻止するため中朝国境では部隊を配備しており、既に射殺命令がだされていると報じられています。

聯合ニュースによると、在韓米軍のトップとなるロバート・エイブラムス氏は今月10日、アメリカのワシントンで開催された戦略国際問題研究所(CSIS)の会議の場で「北朝鮮は中国との国境沿いに1~2kmの緩衝地帯を設置している」と説明しその理由は新型コロナウイルスの国内流入を防ぐためだと説明しましした。

주한미사령관 "북, `코로나차단' 북중국경 무단침입에 사살명령" | 연합뉴스

問題はその対策で、エイブラムス氏によると北朝鮮は中朝国境に特殊部隊を配備しており、彼らには射殺命令( shoot-to-kill order)が下されているといい北朝鮮に侵入してくる人に対してそのような対応が取られていると説明しました。

エイブラムス司令官は新型コロナウイルスによる国境閉鎖措置伴い密輸の需要が増えると考えており「現在、北朝鮮政権は新型コロナウイルスのリスクを下げることに集中している」と付け加えています。


北朝鮮といえば新型コロナウイルスが流行し始めた頃、世界に先駆けて中朝国境を閉鎖しており対応が注目されたこともありました。合わせて今年7月には国内の防疫システムを最高レベルに格上げています。北朝鮮は現在も新型コロナウイルスの感染者はでていないと主張しており、国境封鎖と発熱の疑いがある者を隔離するなど強力な防疫措置を続けているとのこと。

エイブラムス氏は新型コロナウイルスだけでなく最近の北朝鮮を襲った台風の被害などの影響を理由とした『挑発』の兆しは無いと分析しているとのこと。合わせて来月10日、北朝鮮は労働党創建75周年のイベントが開催され新しい武器を誇示すると考えられいてるものの、それまでに北朝鮮による例えば弾道ミサイルの発射など大きな挑発があると予想は今のところ無いと述べているとのことです。