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北朝鮮がここ数年相次いで実施していた弾道ミサイルの発射と核実験。これに関してトランプ大統領に対して行ったインタビューをまとめたボブ・ウッドワード氏の書籍『RAGE(怒り)』では、なんと北朝鮮に対して80発の核兵器を使用するという内容が盛り込まれていたと報じられています。

韓国の複数メディアによると、この内容は『ウォーターゲート事件』の記者ボブ・ウッドワード氏がトランプ大統領に対して18回インタビューを行った内容に基づいて書かれた『RAGE(怒り)』(今月15日は発行)に記載されているものだとしています。

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靑 "우리 작전계획에 핵무기 사용 없어…동의없이 불가" | 연합뉴스

記事によると、2017年に北朝鮮が大陸弾道ミサイルとされる火星14を発射した際に7月以降でアメリカは北朝鮮に対して核兵器80発を使用したいというものだったとしています。この作戦は米ネブラスカ州オマハにある米戦略司令部が北朝鮮の政権交代を念頭に置いた『作戦計画5027』を検討・研究しており、あくまで先制攻撃ではなく、北朝鮮の攻撃に対するアメリカの対応として核兵器の使用も含まれていたとしています。

また北朝鮮指導部だけを攻撃する外科手術式攻撃というのは作戦計画5015というものでこちらも作戦が練られていたとしています。


この火星14の発射に関しては翌日アメリカの第8軍が日本海に向け地対地ミサイル『ATACMS』を発射していたことが知られているのですが、この時発射したミサイルの飛行距離は発射地点から北西に位置を変えた地点が火星14を発射した際に金正恩委員長がいたとされるテントまでの正確な距離(299.33km)だったとしており、金正恩委員長を攻撃するための距離を計算したうえで発射していたことが今回始めて明らかになったとのこと。しかし、北朝鮮側はそれを悟った情報収集はできていなかったようだと伝えています。

続けて北朝鮮は2017年9月に6回目の核実験を行ったことで、アメリカは9月23日に爆撃機を飛ばし武力示威を行いました。当時アメリカは、北朝鮮の港を爆撃するか判断が行われたものの全面戦争の懸念があったため取りやめとなったとしています。

いずれにしても、当時北朝鮮とは私達が想像するよりも深刻なまで戦争直前まで判断が進んでいたという内容がトランプ大統領とのインタビューで話していたとのこと。


一方、この内容書籍の内容に関して韓国大統領府の関係者の話しとしてムン・ジェイン大統領はその年の8月15日の光復節(独立記念日、8.15)で戦争は行わないという趣旨の立場を明らかにしたと話しており、加えて「明らかに言えることは、アメリカの核兵器の使用は韓国の作戦計画にはなく朝鮮半島内の武力の使用は韓国の同意なしには不可能であるという点だ」と主張しています。

また「ムン・ジェイン大統領は国連総会の演説で北朝鮮の崩壊を望まないことを明らかにしており平昌冬季オリンピックに北朝鮮を招待するという意思を発信した。多くの外交的努力とオリンピックが南北・アメリカを結ぶ平和の架け橋になった」などと話しているとのこと。

加えて2018年には2回行われた南北首脳会談とシンガポール北米サミットで韓国政府は、単に戦争の危機を越える次元ではなく危機を平和局面に反転させたなどと自賛する主張をしています。
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