image_3

地球とほぼ同じサイズの金星。一方で高圧、高温という地獄のような環境が広がっているのですが、この天体の上空で微生物の発生を示す特徴的な物質を発見したと報じられています。

この研究は2017年6月、日本からは京都産業大学が参加したアメリカやイギリスなどの国際研究チームによりハワイにあるジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡を用いた観測を行った結果、金星の大気から地球上では微生物により作られるという『ホスフィン』というガスが検出されていたことが分かったと発表しました。

Phosphine on Venus; unpacking the Venusian discovery - NASASpaceFlight.com

金星といえば地表付近の気圧が92気圧(地球は1気圧)、温度は約460度もあり金星を覆う熱い大気には硫酸の雲があるという天体です。したがって、当然地表では生命体は存在しないと考えられているのですが、実はこの天体の上空、つまり気圧が低く温度も低いエリアでは生命が存在できる可能性があると指摘されていたといいます。

今回ホスフィンというガスが見つかったのも温度も気圧も丁度いいエリアで高度にして地表から60km、温度は30度の大気中にホスフィンが検出されたとしています。


ホスフィンは水素とリンの化合物で地球上では酸素を嫌う微生物が沼や湿地などに生息しておりこのような微生物からホスフィンが生成されているとのこと。ただ、生物以外も火山活動や隕石、雷でも自然に発生することはあるもののその量は極めて微量とされており、検出された量は自然発生量を上回っていたとしています。(具体的には、自然発生量は地球からは観測できないと指摘されている)

仮に微生物がいたとしてどのような生物なのか。記事によると地球上の生命体が金星に播種された可能性はほぼゼロとしており、可能性として高いのは金星で自然に生まれた生命体だとしています。また今回の発見についてNASAの長官も「地球外での生命を示す上で、過去最大の進展です」とツイッター上で発表しています。

今回の研究については観測時間もそれほど長いものではなかったといいホスフィンの検出を生成を理解するためにはより多くの観測が必要だとチームは話してます。
このエントリーをはてなブックマークに追加