北朝鮮が異常なほど短期間で技術を獲得し実戦配備した各種弾道ミサイル。これに関して韓国発射された弾道ミサイルを迎撃するため戦闘機のミサイルやレーザーを使用して上昇段階で撃ち落とすというシステムの開発が報じられました。
発射された弾道ミサイルを戦闘機で迎撃…プレステのゲーム機で同じような内容をプレイしたことがある方もいらっしゃると思いますが、今回韓国が開発しているとするのはほぼ同じような迎撃方法になります。
북 미사일 솟구치면 바로 ‘쾅’… 군, 요격 무기 개발한다 [단독, 영상] - 조선일보
朝鮮日報が報じた内容によると軍消息筋として9月19日に「国防科学研究所(ADD)はKFX(韓国が開発中の戦闘機)などから発射されるミサイル迎撃兵器を開発中」とし、「アメリカとの共同開発も進めている」と述べています。
▼ミサイルによる弾道ミサイル迎撃の概要
この迎撃兵器は北朝鮮が弾道ミサイルを発射された直後に戦闘機から発射し弾道ミサイルが上昇段階で無力化するという兵器になります。運用を予定している戦闘機KFXについては2026年までに開発される予定でありこれに合わせて2020年代末までに運用可能な迎撃ミサイルの開発を目指すとしています。
▼国防科学研究所が開発しているという高速迎撃弾。構造から2段式になっていることは間違いない。
記事によると、迎撃ミサイルの性能としては北朝鮮版イスカンデルと呼ばれる発射後高度を下げ低軌道で飛行するディプレスド軌道をとるミサイル、北朝鮮が開発した超大型放射砲(大型の誘導ロケット砲)も迎撃は可能だと主張してます。また現在はミサイルによる迎撃をとるものの将来的には戦闘機搭載型のレーザー兵器を用いて迎撃する手段も開発予定としています。
韓国が配備している従来型の迎撃手段は弾道ミサイルが発射された後、大気圏再突入するなどして領土に落下する前に迎撃するというものになっており仮に迎撃に成功したとしても破片などが地上に落下し被害が出る可能性があります。また迎撃可能な時間が非常に短く失敗する可能性がありミサイルが発射され上昇・加速する時間的余裕がある段階での迎撃が最も有効な方法としてこれまでも議論されていたといいます。しかし、技術的な面から実現には至らなかったとのこと。
軍当局によると、計画としては「まずはミサイルの迎撃弾を開発した後、中長期的に戦闘機や無人機搭載可能なレーザー兵器を開発する計画だ」とし、軍としては「特にアメリカが北朝鮮の大陸間弾道ミサイルが深刻な脅威とみなしており米韓での共同開発も進めている」としています。ただ、アメリカ側が正式にこれを認めているという内容までは記載されておらず、あくまで「昨年、アメリカに上昇段階の弾道ミサイルを迎撃する兵器の共同開発を打診したところ、肯定的な反応を見せたと聞いている」という表現に留まっています。
上昇段階における迎撃手段についてはアメリカのハドソン研究所の研究員が2017年3月にウォールストリート・ジャーナルへの寄稿文として「迎撃ミサイルと赤外線検出装置を備えた無人機を北朝鮮の外周560km付近、高度17kmに24時間待機させ北朝鮮を監視する方法で運用される」とし「迎撃ミサイルは弾頭重量が225kgで大陸間弾道ミサイルを迎撃するには十分な威力をもっている」と説明しています。
重要な記載内容は以上になるのですが、今回のミサイル迎撃についてはあくまでも長距離を飛行する大陸間弾道ミサイルや地対地ロケットなどの迎撃が目的となっています。一方、実戦となった場合、北朝鮮から韓国に対しては自走砲などをもちいた砲弾、自走ロケット砲によるとロケット弾を用いた大量の攻撃が行われる可能性が高いと考えられています。つまり、今回のミサイル迎撃により守る事ができるのは核兵器や数発で基地を無力化できるような大型兵器に限定されるということになります。
북 미사일 솟구치면 바로 ‘쾅’… 군, 요격 무기 개발한다 [단독, 영상] - 조선일보
朝鮮日報が報じた内容によると軍消息筋として9月19日に「国防科学研究所(ADD)はKFX(韓国が開発中の戦闘機)などから発射されるミサイル迎撃兵器を開発中」とし、「アメリカとの共同開発も進めている」と述べています。
▼ミサイルによる弾道ミサイル迎撃の概要
この迎撃兵器は北朝鮮が弾道ミサイルを発射された直後に戦闘機から発射し弾道ミサイルが上昇段階で無力化するという兵器になります。運用を予定している戦闘機KFXについては2026年までに開発される予定でありこれに合わせて2020年代末までに運用可能な迎撃ミサイルの開発を目指すとしています。
▼国防科学研究所が開発しているという高速迎撃弾。構造から2段式になっていることは間違いない。
記事によると、迎撃ミサイルの性能としては北朝鮮版イスカンデルと呼ばれる発射後高度を下げ低軌道で飛行するディプレスド軌道をとるミサイル、北朝鮮が開発した超大型放射砲(大型の誘導ロケット砲)も迎撃は可能だと主張してます。また現在はミサイルによる迎撃をとるものの将来的には戦闘機搭載型のレーザー兵器を用いて迎撃する手段も開発予定としています。
韓国が配備している従来型の迎撃手段は弾道ミサイルが発射された後、大気圏再突入するなどして領土に落下する前に迎撃するというものになっており仮に迎撃に成功したとしても破片などが地上に落下し被害が出る可能性があります。また迎撃可能な時間が非常に短く失敗する可能性がありミサイルが発射され上昇・加速する時間的余裕がある段階での迎撃が最も有効な方法としてこれまでも議論されていたといいます。しかし、技術的な面から実現には至らなかったとのこと。
軍当局によると、計画としては「まずはミサイルの迎撃弾を開発した後、中長期的に戦闘機や無人機搭載可能なレーザー兵器を開発する計画だ」とし、軍としては「特にアメリカが北朝鮮の大陸間弾道ミサイルが深刻な脅威とみなしており米韓での共同開発も進めている」としています。ただ、アメリカ側が正式にこれを認めているという内容までは記載されておらず、あくまで「昨年、アメリカに上昇段階の弾道ミサイルを迎撃する兵器の共同開発を打診したところ、肯定的な反応を見せたと聞いている」という表現に留まっています。
上昇段階における迎撃手段についてはアメリカのハドソン研究所の研究員が2017年3月にウォールストリート・ジャーナルへの寄稿文として「迎撃ミサイルと赤外線検出装置を備えた無人機を北朝鮮の外周560km付近、高度17kmに24時間待機させ北朝鮮を監視する方法で運用される」とし「迎撃ミサイルは弾頭重量が225kgで大陸間弾道ミサイルを迎撃するには十分な威力をもっている」と説明しています。
重要な記載内容は以上になるのですが、今回のミサイル迎撃についてはあくまでも長距離を飛行する大陸間弾道ミサイルや地対地ロケットなどの迎撃が目的となっています。一方、実戦となった場合、北朝鮮から韓国に対しては自走砲などをもちいた砲弾、自走ロケット砲によるとロケット弾を用いた大量の攻撃が行われる可能性が高いと考えられています。つまり、今回のミサイル迎撃により守る事ができるのは核兵器や数発で基地を無力化できるような大型兵器に限定されるということになります。