image_27

先月末、韓国人が北朝鮮が射殺されたという事件について韓国の最大野党は軍の上層部から「726せよ」と射殺しろと命令する内容を韓国軍が傍受していたと発表しました。これについて与党側は「任意に加工した諜報内容だ」などと反論したと報じられています。

韓国の野党『国民の力』は、一連の越北を試みたと主張する男性が北朝鮮で射殺されたとする事件について、「韓国軍の特殊情報として北朝鮮の上層部から『762せよ』は指示があった」とし、与党が発表していた「上層部の指示は無かった」というものに反論する記者会見を行いました。

국방부, '북한군 상부 사살지시' 주장에 "첩보 임의가공 부적절" | 연합뉴스

この「762せよ」とは、この国会議員によると「北朝鮮軍が使用する7.62mm小銃を指す」とし「『762せよ』というのは射殺するよう明確な指示があったと見ることができる」と説明しました。



この主張に関して与党は翌日に反論する記者会見を行い韓国の国防部は「諜報(内容)を任意に加工して無分別に公開するは適切ではない」と説明しました。

この記者会見では野党の発表であった「762せよ」という諜報内容について、根拠がある事実かどうかについては言及していないこと指摘しており、「(北朝鮮が)銃撃したときの状況、燃やしたときの状況は私たちが監視カメラでリアルタイムで見るように確認したのではなく、断片的ないくつかの諜報内容を総合的に分析して得られた結論だ」とし「分析結果を出すのにかなりの時間が経過し、射殺後に今回の事件が射殺し遺体が焼かれたということが集められた情報からわかったという点を何度も申し上げた」と説明しました。


また取材陣からは「今回の諜報内容流出と報道に対する法的措置は行われるのか」については「現在、検討中だ」という主張をしています。

今回の北朝鮮による韓国人が射殺されたという事件は既に韓国内ではある種の政局ネタとなっています。しかし、現時点で韓国の与党からは国民に対して「射殺され遺体は焼かれた」と公に発表しているもののその根拠となるデータ等は一切明らかにしていません。それにも関わらず野党に対しては「根拠がある事実なのか」などと反論しているのか。当該記事のコメントでも「国防部(与党側)は証拠を出すべきだ」という内容が寄せられています。