image_56

軍人といえばムキムキで何十kgの装備を担ぎ何キロも歩くことができるというイメージがありますが、イギリスでは過去13ヶ月間に『肥満』を理由にクビにされた人が5人いたと報じられています。

警察官、消防士そして軍人。体力を必要とする仕事はいくつもありますが、軍人は自身に体力がなければそれが原因で命を落としたり、味方を危険に晒すなど様々な弊害が発生します。しかし、実際はそうではなくイギリス軍では肥満が原因で100kgを超える人がいるらしく、去年から今年にかけクビになった人たちがいるとのことです。

胖到无法战斗:英军将一名体重340斤士兵赶出部队

中国メディアによると、イギリスのThe SUNが報じた内容として、2019年1月から2020年3月にかけて体重が127kg(20ストーン)を超えた陸軍と海軍の兵士について5人がクビになったと報じています。

記事によると127kgを超えた兵士は8人いたらしく、この人達には脂肪吸引の手術が行われたとのこと。費用は2000ポンド~6000ポンド(約27万~82万円)の費用がかかりさらにダイエットを促すという薬も処方されたとしています。しかし、規定よりも体重がオーバーした人がうち5人存在し、それぞれクビになったとしています。


記事によると、イギリス軍人における肥満については、統計によると8人に1人が数値上は肥満に分類されているといい、そのうち537人が2型糖尿病と診断されているとのこと。2型糖尿病とはパンやパスタなど穀物製品をはじめとした糖質を大量にかつ長期的に摂取し、さらに運動もほとんどしないような場合に発症する病気です。

イギリス国防省によると兵士については「定期的に健康診断を行っている」と釈明しています。一方で、元アフガニスタン駐留のイギリス軍司令官は「戦闘部隊の肥満は容認できない。戦時下では肥満が自身の命と仲間の命を犠牲にする可能性がある」と指摘。また「指導者の責任もある」とし過去の経験から「重度の肥満がいる部隊はリーダーシップ欠如がある」とも説明しています。

また「肥満の多い兵士の存在はそれ自体が非活動的な軍隊であることを示している」「十分な訓練を受け余分なカロリーは燃焼し健康を維持する必要がある」と話しています。つまり肥満が多い軍隊というのは外国から見ると然るべき訓練を受けていない弱い存在だと受け止められる可能性もあり、国防という点でも問題があるということを指摘しています。