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飛行しながら燃料を補給を行う空中給油。車で言えば高速道路上を走るタンクローリーから直接燃料補給を行うような技術になるのですが、先月末この空中給油に失敗し補給機に接触したF-35Bが墜落する事故があったと報じられています。

Airliveによると、事故があったのはアメリカ海兵隊所属の短距離・垂直離着陸型のF-35Bで、2020年9月29日午後に南カリフォルニア州インペリアル郡で飛行中に空中給油機と衝突し墜落したと報じています。

BREAKING A F-35 fighter jet collided with a KC-130J during a mid-air refueling operation in California - AIRLIVE

▼墜落するF-35B


当時給油を担当していたのはロッキード・マーティン製の輸送機C-130を空中給油機に改造したKC-130Jで、29日午後4時ごろ空中給油を受けていたF-35BがKC-130Jに衝突したとしており、F-35Bは衝突後にパイロットが緊急脱出し病院で治療を受けているとのこと。一方KC-130Jにはパイロットを含め7人が搭乗していました。

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KC-130Jは衝突に耐えたものの基地に帰投することができず、機長の判断で基地近くの畑に緊急着陸を実施、着陸に成功し全員が一命をとりとめたとのこと。写真では右翼に搭載した2基のエンジンのプロペラが全て脱落しており、搭載していた補給ポッドも失われているという状況になっています。ただ、これに関してはプロペラについては緊急着陸により破損したのではないかと思われます。

いずれにしてもかなり激しい衝突となったと考えられます。F-35について空中給油による事故で失われた機体は今回は初めてになります。