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過去の人類が何らかの目的で描いたナスカの地上絵。これら地上絵は世界遺産に指定されているのですが、ペルー政府によると今月15日、新たに『猫』地上絵を発見したと発表しました。現在この地上絵については紀元前700年~紀元200年頃に描かれたものではないかと考えられています。

ペルー文化庁によると、今月15日(現地時間)ペルー南西部ナスカの丘陵地帯で遺跡保守作業をしていたときに新しい地上絵を発見したと発表しました。

記事によると、この地上絵はネコ科の動物の形に描かれていたものの、急な斜面に描かれておりよく見えず長期間放置されていたことで失われる寸前だったと説明しています。


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新たに発見されたネコ科動物の地上絵は横幅が37mあり、白く見える線は30~40mの幅があったとのこと。ペルー当局によると、体が横を向き顔が正面を向いているという図の特徴からパラカス文明後期に作られたものではないかと推定しています。

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このパラカス文明後期は紀元前700~紀元200年の間に発達した文明で、この時期に作られた磁器などにネコが頻繁に描かれているとのこと。このパラカス文明後期に描かれたものとして有名なのは綺麗に計算して描かれたハチドリがあります。

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ナスカの地上絵はパラカス文明より遅れて出現したナスカ文明時期に多く描かれていたことが分かっているのですが、今回発見された地上絵はこれらよりも前の時代に描かれたものである可能性が高いと説明しています。

ペルー文化庁によると、現在この手の地上絵探索にドローンなどを用いることが多くなっているといい、今後新たな発見があるだろうと話しています。