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アメリカ軍で将来運用を考え開発が進んでいるヘリの一つ、SB-1 デファイアントについて今月実施された飛行試験で最高速度232ノット、430km/hに達したと報じられています。

環球網によるとFlightInternationalが報じた内容として、2020年10月12日に行われたシコルスキーとボーイングによる試験結果として、開発中のSB-1 デファイアントはエンジン出力2/3の状態で飛行速度がこれまでの試験では最速となる211ノット(約390km/h)を記録したと報じています。

記事によると、さらにこの試験中に降下飛行を行ったところ232ノット(約430 km/h)に達したとも明らかにしています。

美国SB-1直升机创下新纪录 最高飞行速度达每小时430千米

現在アメリカ軍ではUH-60 ブラックホークの後継機としてベルヘリコプターのV-280 バローとSB>1 デファイアントの2機種のどちらかを2030年までに配備することを目標に開発が続けられています。この開発計画は日本語で『将来型長距離攻撃航空機』Future Long-Range Assault Aircraft, FLRAA(フローラ)と呼ばれており、米軍側は飛行速度に関しては最大巡航速度を250ノット(460 km/h)以上を要求しています。

この飛行速度に関してはベルヘリコプターのV-280 バローは最大飛行速度は300ノット(約555 km/h)です。


▼過去に行われたSB-1 デファイアントの飛行試験


シコルスキーとボーイングの合同チームは、V-280に対するSB-1のメリットとして、SB-1ヘリコプターはプロペラの逆推力を使用して迅速な停止を行うことができこの機能により逆に航空機を前進させることができると述べています。また着陸する際にも急速な移行方向の変化が行える主張しています。これは敵の攻撃に晒されやすい状況から脱出したり迅速に人員を回収、再離陸が行えるというメリットを主張しています。

一方でベルヘリコプターのV-280 バローは低速域での機動性が悪いと主張しており、どちらかというと高速で効率よく長距離飛行するタイプに仕上がっています。