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今月2日、メディアが取り上げたことで多くの韓国人が知ることになったジョンインちゃん虐待死事件。一方で、口の中が裂けていたにも関わらず診察した医師が口内炎などと診察したことで発見が遅れたなどとすることについて、大統領府に当該医師に対して医師免許証の剥奪を求める請願が寄せられていると報じられています。

韓国メディアYTNによると、大統領府のホームページに設けられている国民請願掲示板で公開されているのは「〇〇小児科医員で虚偽診断を出した医師の医師免許証を剥奪してくれ」という請願です。これは昨年10月に里親により虐待をうけ殺害された生後16ヶ月の女の子に関して、マスコミが今年の1月2日に事件を報じたことで一気に国民の関心が高まった出来事になります。

請願によると「虐待による傷の可能性が高いとし別の小児科が警察に通報したものの、加害者の里親が○○小児科の医師は口内炎といい診断書を警察に提出したことで捜査が妨害され結果的に殺害を防げなかった」というものです。

また「口内炎と診断した医師は児童虐待の申告義務を怠った。小児科専門医として裂傷と口内炎すら区別できない医師は能力が疑われる」「加害者が有利になるような虚偽診断書を出し通報者の努力を無駄にし結果的に16ヶ月という短い生涯を終えた」と主張しています。


記事によると児童保護専門機関と殺害した養父母はジョンインちゃんを連れて病院を訪れており、たしかに口内炎と診断され児童虐待にはあたらないという診断が出されていたとのこと。この病院は養父母が普段通っているかかりつけだったとのこと
また2日に報じられた内容によると、虐待の疑いがあると診断し通報した医師は2020年7月の時点で明らかに何者かにより付けられた傷が口の中にあったと説明しているとのこと。


実際にどのような傷だったのかは不明なのですが、国民の世論が高まっているなかでこのような請願がだされている現状、そして支持率が3割台に落ち込んでいるムン・ジェイン政権が今回の事件を利用する可能性もゼロではないのですが、虐待防止に関する法案を定める動きもでているといい、今後何らかの対応が行われる可能性があります。