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きな臭くなっているイランを中心とした中東アジア諸国。これに関してイランでは商用タンカーを改装する形でヘリコプターを離着陸できる洋上ヘリ基地が配備されたと報じられています。

The Driveによると、イラン海軍は原油を輸送するタンカーを前方基地船に変更し、沿岸地域の内外で使用する軍事活動のためのプラットフォームとして利用する可能性があると報じています。

Iran Commissions Its Massive Oil Tanker Turned Sea Base Into Service

記事によると、この改装タンカーは2020年11月頃よりドック入りし同年12中旬にはホルムズ海峡で海上試験を行ったことが衛星写真からわかっていたとのこと。以降、イスラム革命防衛隊に引き渡されたとしています。

改装タンカーは全長230mで前方にヘリコプターの離着陸を行なうためのプラットフォームが搭載されています。イランメディアによると、6~7機が着艦できるサイズとしています。また、運用できるのは垂直離着陸可能なドローンもあるとしており、公開されている映像では比較的大型のドローンが同じく離着陸する様子も映っています。



ただ、この手のヘリを本格的に洋上で利用するとなると、塩分に対する対策が施されたヘリが必用だという内容を過去に見た記憶があり、イラン海軍がそのようなヘリを持っているとは考えられず陸上のものを応急利用する形で使用しているものと考えられます。

何れにしても常時載せて使用するというものではないと考えれ、主体はドローンになる可能性が高いと考えられます。

また最近行われた演習では全長47mのミサイルフリゲート艦も登場していたといい、こちらは射程300kmの巡航ミサイルを搭載しているとしています。