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冬場は消費量が少なくなるのですが、時々食べたくなるアイスクリーム。これに関して韓国ではなんと今から数年前から4年前に製造されたアイスクリームが至るところで発見されたと報じられています。食中毒も発生することがある危険な食品がなぜ何年間も放置されているのでしょうか。

簡単にまとめると
  • ソウル市内の複数のスーパーで数年前のアイスクリームが普通に売られている
  • 理由はアイスクリーム法。製造日だけ表記すればよいというザルな法律になっている
  • 韓国では事実上、1世紀前に製造したものも販売することができる
アイスクリームや冷凍食品など一般的な生物と比べ消費期限がいつなのかはそこまで注意して見ることもないと思います。しかし、韓国ではある法律が理由で、数年前に製造されたものが堂々と販売されている実態が明らかになりました。

朝鮮日報によると、ソウルのスーパー数十箇所で調査を行った結果、2017年に製造されたアイスクリームを含め長期間冷凍されている消費が複数見つかったと報じています。韓国におけるアイスクリームを含む冷凍は通常であれば流通期間(消費期限のようなもの)は1~2ヶ月程度としてるのですが、なぜこのアイスクリームは4年間も生き残っているのか。

▼2017年に製造されたアイスクリーム
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そこにはアイスクリーム法という明らかに不備のある法律があるためだとしています。このアイスクリーム法とは要は『製造日』だけ表示すればよく流通期限(賞味期限)表示の義務がないという意味不明なものになっているとのこと。これについて専門家は「先進国よりも緩い食品衛生法だ」と指摘しています。



つまり韓国ではアイスクリーム(日本では他にアイスミルクやラクトアイス、氷菓に分けられる全般)であれば、製造日だけ表記すれば1世紀前のものであっても売り続ける事ができるということになるとこと。

専門家によると、日本で販売しているアイスクリームの売り場と同じように例えば扉の開け締めなどアイスクリームが、必ずしも低温を維持し続けるような環境が整っている訳ではないと指摘しています。

なぜこのような明らかに異常なアイスクリームが売られ続けているのか。記事によると、大手であればロッテなどに返品することができるものの、零細企業はそのようなことも出来ないといいます。それは返品できる法的根拠が無いためだといい、仮にアイスクリームを食べて食中毒が出たとしても販売を中止して商品を回収することくらいしか出来ないとしています。

過去に韓国で問題になったことはないのかという点も記載されており、2016年に民主党の国会議員がアイスクリームも消費期限を表記するべきだと法改正案を発議していたとのこと。しかし、結果的に国会に国会にすら行くことはなかったとしています。

記事によると、普通の先進国であればアイスクリームの賞味期限は2~6ヶ月を定めているとしています。