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労働力を搾取する強制労働。人間界であればまともな国であれば完全に違法ということになるのですが、動物はどうでしょうか。これに関して、タイではココナッツの収穫に対してなんとサルを使い行っていることが明らかになっているそうです。

タイのココナツ農園では今もサルが労働を強いられていると、米動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」のアジア支部が新たな調査結果を発表した。

PETAは約半年前にも2019年に実施した覆面調査の結果を公表していた。それを受け、コストコなどの大手スーパーマーケットチェーンがサルに労働をさせている企業の製品を今後は仕入れないと発表し、ココナツ製品のメーカーとタイ政府は、サルの強制労働をやめさせると確約していた。

NATIONAL GEOGRAPHIC
お菓子や飲み物に使われれるココナッツ。記事によるとタイはインドネシアやフィリピンに次ぐ輸出額としては第3位になる輸出国で年間50万トンあまり出荷しています。特に近年はココナッツミルクが流行っており需要もましているといいます。

そんなタイで行われているのは野生動物であるサルを違法に所有し、ココナッツを収穫するという強制労働を強いていることです。

問題はどのような規模で強制労働が行われているのかという点。これに関して過去に、コストコなどにココナッツ製品を卸している業者が独自に調査を行ったものの、調査に入ったのは農園のわずか8%に過ぎず、その証拠も発見されませんでしたした。



米動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」の覆面調査によると、ココナッツ農家の一部の話しとして調査員がいつ訪れるのか事前に予告されているといい、必要な時以外はサルを連れてこないよう指示もされていると話しているとのこと。

現時点で推定で3000匹程度のサルがココナッツ農家で仕事を強いられているとしており、タイ政府も収穫設備購入に補助金を出すなどあくまで『提案』しているとのことです。