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地震が多い国の1つとして知られるアイスランド。この国に関して南部地域の半島で1週間に1万7000回という地震を記録しており、火山が噴火する可能性が高いと報じられています。(写真は過去の火山噴火)

イギリスのランカスター大学の火山学者によると、アイスランド南西部のレイキャネス半島を震源とする地震が多発しており、過去1週間だけで17,000件を超える地震が記録されたとしています。この地震は体に感じる地震も多く発生しているといい、27km離れたアイスランド首都でも観測されているとのこと。

South-West Iceland's Been Hit by 17,000 Earthquakes This Week. It May Be About to Erupt

問題は何が原因で地震が多発しているのか。これに関してこのエリアにあるクリスビク火山があることからこの火山噴火の可能性があると考えられるとしています。最近の群発地震は既に1年以上前に始まっていたといい地震活動が著しく高まっていると考えられています。

2021年3月3日には、マグマの動きに特徴的な地震活動も検出されており噴火が差し迫っていることを示唆する懸念が増しています。民間防衛およびその他の当局は、記者会見を開催し、道路を閉鎖し、噴火の可能性のある地域の監視を強化しているとのことです。

アイスランドの南西部でこのような地震活動の増加と火山噴火が確認されているもので最後に発生したのは1300年代です。当時は、ここで暮らす人が少なくどのようなことが発生していたのか記録がほとんど無いらしく噴火の前の兆候などは知ることは出来ないとのこと。

アイスランドでは2010年、2011年にも火山噴火が発生。一方でアイスランドの人からすると火山の噴火自体が日常茶飯事であり、それどころか火山の噴火がある種の観光資源にもなっているためそれほど心配しているような様子もないとのこと。また現地でよく使われる言葉として「他の国の人は火山が噴火すると逃げるが、アイスランド人はむしろ火山に近づく」と言われているほどで、備えや心構えが違うとしています。

ただ、火山が噴火することで2010年にも発生したように航空便の遅延など、当該航路が使用できなくなる恐れがあるとのことです。