ボイジャー・ステーション_1

多くの人が夢描く宇宙ホテル。これに関してアメリカのオービタル・アッセンブリー・コーポレーション(OAC)が2027年にもこの宇宙ホテルの開業を目指していると報じられています。

CNN Travelが報じた内容によるとオービタル・アッセンブリー・コーポレーション(OAC)が運用・開業を目指すのは、ボイジャーステーションと呼ばれる巨大な宇宙ステーションで構造としては回転ホイールを構成するエレベーターシャフトにより接続された24のモジュールを搭載します。

World's first space hotel Voyager Station scheduled to open in 2027 | CNN Travel

OACの責任者によると、ホテルの建設は2026年にも始める予定で、人の滞在は2027年にも行いたいとしています。

ボイジャー・ステーションは国際宇宙ステーションのような姿勢が一定ではなく、映画などにあるようにクルクルと回転することで人工重力を発生します。ただ、地球上の1Gとは異なり、月ほどの重力が発生しているといいコップの水が飛散るようなことは発生しないと説明しています。ボイジャー・ステーションには最大で280人が宿泊できるなどという内容も記載されているのですが、詳細は不明です。



▼モジュール付近に搭載されたドリームチェイサー(宇宙船)。これ自体が既に開発が中止している。
ボイジャー・ステーション_2

ツッコミどころが満載なのですが、この計画にはどうやらスペースXが運用を目指す超大型宇宙船となるスターシップが必要不可欠らしく、建設についてもスペースXの協力が必要不可欠のようです。ただ、現時点でスペースXと協力関係にあるのかという点についてはそうでも無いそうです。

何か胡散臭さが満載のこの宇宙ホテル。次にどのようなネタで報じられるのか…。ちなみに、ボイジャー・ステーションに滞在する費用は明らかにされていないのですが、目安として5億円としています。
非常に高額になるのですが、ソユーズロケットが国際宇宙宇宙ステーションに打ち上げる宇宙飛行士の値段からすると半額ほどで、業界としては安価となっています。これもスペースXのスターシップでの大量輸送が前提となっていると考えられます。
ボイジャー・ステーション_3