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様々なものに付けられた値段。同じバッグや時計でも安物から高価なものまで様々あるのですが、ワインを用いた実験によると、私達人間は製品の良さは製品そのものの品質ではなく、ただ『値段』で左右されていることがわかったと報じられています。

スイス・バーゼル大学でプラセボ効果の研究をしているイェンス・ガーブ教授の研究チームは同大学のイベントに訪れた140人を対象に、3種類の価格のワインを飲んでもらい『味』を評価してもらう実験を行いました。

Cheap wine tastes better if we're told it's expensive, study finds | Daily Mail Online

140人のうち135人は定期的にワインを飲んでいるといい、ワインの値段とその質はそこそこしっているような人たちだったとのこと。

3つのワインは日本円にして1000円台、3000円台、そして7000円台のものです。これをそれぞれ2杯、少量ずつ6杯飲んでもらいました。そして3つのワインには何も記載せず、残りの3つには正しくない値段が付けられたラベルを貼り付け飲んでもらいました。つまり1000円のワインに7000円と付けられていたこともあるとのこと。

結果、一番安いワインに7000円の値段が付けられたものは、品質が良いと評価される率が上がっていたとのこと。ラベルが付けられていない1000円のもは相応の評価が付けられいたものの、1000円のものにも関わらず7000円と意図的に高価なもが付けたワインは何故か評価が高くなったというものです。
当然逆も発生し、本来7000円のワインに1000円の値段が付けられたものは1000円のワインと評価がつけられたといいます。

この実験結果について研究チームは「今回の実験でワインの値段を高くすればおいしいと評価されることが分かりました」とし、「ワイン会社は既にそのこと(値段をつければマズくても味がよくなること)を知っていたようです」とコメントしています。